――零さんが年齢や経験を重ねていくにつれ、その時その時の感情が見れるのが楽しみですね。普段、歌詞はどうやって書かれてるんですか?

「真っ黒いノートに思いつくワードを全部、バーって書き出すんですよ。『Enter』だったらもとの作品があるから、インスピレーションとしてリスペクトを込めて引用させてもらうんですけど、やっぱりラッパーとして韻をちゃんと固めたいという部分があるので、そこに韻を踏んで、文章としても意味がリンクするものを出していきます。
そういう感じでベースを作って、あとは自分の気持ちをバーッと書いていってそこに組み込んでいくこともあるし、このシングルの2曲は曲先行で作ってるんですけど、メロディーに合わせて、自分の思うフロウ(歌い回し)を頭の中で再生するんですよね。『この子音、この母音だとちょっとはまり悪いな』とか、『こっちの方が気持ちいいじゃん』みたいな感じで作ります」

――それは時間がかかりますよね。

「ポンポンポンポン行くときもあるんですよ。でも『Delete』はヤバかった…(苦笑)」