――では、『推されるほうの気持ち』についてお聞きします。2023年1月号のsweetのインタビューでお聞きした際に、『ファンの皆さんは僕らの存在意義そのもの』とおっしゃっていたのですが、2年経ってソロデビューを経て、ファンの方への解像度も変わってきたのかなと思うのですが、今の零さんにとって、ファンの存在とはどんな存在でしょうか?

「自分の人生を尊重してくれて、理解のある本当にいい人たちだなという印象です。最近特にそれは思いますね。自分が発信してきたことを汲み取ってくださってるという部分もそうだし、そういう人たちのためにこれからもぶれずに発信していきたいなと思う。
『絶対幸せになってね』と言ってくれる人もめちゃめちゃ増えていて。みんなが俺を全てにしちゃったら、俺がもし結婚したり、病気でいなくなったり、この業界辞めるとか・・・そうなったらおかしくなっちゃうわけでしょう。それは良くないなと思う。自分の人生、自分の幸せは自分で見つけるものだし。今、自分のファンでいてくれている人はお互いの人生を尊重し合えてる仲というか、薄っぺらな関係じゃない気がします

――年月が経ち、ファンの方々も意識が変わったり、関係に深みが増したのかもしれないですね。

「最近すごく感じます。だからそこにちゃんと返していきたいなと思うし。自分も絶対幸せになってやろうと思うし、『お前らも幸せになれよ』みたいな感じです

――みんなが幸せになったらまたその時のリアルな感情が曲になるかもしれないですね。

「ですね。ファンの方との新しいあり方がみんなと作れる気がしてるんですよ。恋愛なんてとか、結婚なんてとか、別にアイドルではないけどそれでも言われそうな立場にいる中で、ファンとの絆をちゃんと真剣に作り合ってきて、その新しい形は業界にもすごく影響するかなとも思ってます