Q,今まで読んだなかで一番知的好奇心がくすぐられた漫画を教えてください

🍑「最初に読んだのは、父親が持ってた『ビー・バップ・ハイスクール』(※1)とかの不良ヤンキー系の漫画です。そこからは少年誌とか色々と読んでましたけど、小学生の時に読んだ『NARUTO-ナルト-』(※2)は好奇心をくすぐられました。初めて自分でそこに飛び込んでいったし、作者の岸本斉史先生が岡山出身というのも、調べて気づいた時にもっと好きになりました。物語としてもいいんですよね。『NARUTO』ってファンタジーで、現実的にはありえないんですけど、結婚したり、子供が生まれたり、絶対こいつ死なないだろうなっていう仲良かったキャラクターが死んだりとかする。そういうことがこんなにエグいんだってことを知りました。そういうところから今の鬱漫画(※3)が好きなところに繋がってくる部分はあるかもしれないです」

※1:『ビー・バップ・ハイスクール』:作者はきうちかずひろ。1983年から2003年まで『週刊ヤングマガジン』で連載。ツッパリ高校生コンビのヒロシとトオルがケンカや恋に明け暮れる姿を描いた。

※2:『NARUTO-ナルト-』:作者は岸本斉史。1999年から2014年まで『週刊少年ジャンプ』で連載。『ONE PIECE』と並ぶ二大看板作品だった。忍同士が超常的な能力を駆使して戦いを繰り広げるバトルアクション作品。

※3:鬱漫画:救いようのないストーリー、陰惨な描写などで読後に憂鬱な気分を感じさせる作風の漫画を指す。1960年代頃から従来の明るく楽しい漫画のカウンターカルチャーとして登場。