Evoto

―ちなみに40歳の夢を聞いてもいいですか?

谷原「僕が一番好きな作品が唐沢寿明さん主演の『白い巨塔』なんです。他にもたくさん刺激をもらった作品はありますが、僕も財前五郎を演じてみたいと思いました。唐沢さんは20代で『愛という名のもとに』に出演されたと思うのですが、やっぱり財前五郎を演じられる役者は、真ん中に立てるような役者だと思うので、そういった唐沢さんの姿にすごく憧れもありますし、僕もそんな役者になりたいなと思っています」

―30代に思い描いているイメージはあるんですか?

谷原「20代でいろんな経験ができれば、引き出しが増えていくと思いますし、たくさん表現して自分の血肉に変えていくのは20代だと思っています。正直、10年後のことは想像できないですし、想像できる自分でいたくないっていう気持ちもあって。なので、30代のイメージは抽象的になってしまいます。本当にまだ駆け出しで、この瞬間がスタートラインに立つことができたタイミングなので、これからいろいろと変わっていくと思います」

―演じることは楽しいですか?

谷原「楽しいです。もちろんまだまだできないこともありますし、悔しい思いもありますが、根本的には楽しいっていう気持ちは変わっていなくて。今まではひたすら夢を見てきただけですが、去年ジュノンボーイで賞をいただいて、今年の4月に事務所に入ることができました。今まではどこを歩いていいか分からない、どう努力していいかも分からない日々だったので、ちゃんと道が決まって一緒に頑張ってくださるマネージャーさんがいてくださる環境は本当にありがたいですし、そういうことも含めて本当に毎日が楽しいです」