Venice Film Festival
今年のベネチア国際映画祭は“政治的”?

ワールドワイドショー
Mandatory Credit: Photo by Laurent Vu/SIPA/Shutterstock (17135579a)
George Clooney. attending the screening of “Furies” during the 83rd Venice International Film Festival at Sala Giardino on September 04, 2026 in Venice, Italy.
VENICE: “Furies” Red Carpet – The 83rd Venice International Film Festival, Italy – 05 Sep 2026
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Director DANNY BOYLE attends the ‘Ink’ photocall during the 83rd Venice Film Festival at Sala Grande in Venice Lido, Italy

第二次世界大戦後のデンマークを舞台に、ある女性の過酷な運命を描いたメイ・エルトーキー監督『Woman Unknown』が最高賞・金獅子賞と主演女優賞を獲得して幕を閉じた第83回ベネチア国際映画祭。日本関連では、ベトナム戦争を加害者の視点から描いた塚本晋也監督の『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』が独立部門で「金の小獅子賞」を受賞して大健闘。不安定な世界情勢や社会の分断、メディア権力の暴走を鋭く描く作品が数多く出品されたこともあって、開幕当初からの「近年でもっとも政治的」という評判を反映した結果となった。

もちろん、参加者達のメッセージも鋭い。メディア王ルパート・マードックを主人公に政治とメディアの関係を暴く『The Sun』でオープニングを飾った巨匠ダニー・ボイル監督は、「AIジャーナリストは、自分達が創り出した権力に対して真実を告げることができるだろうか」と警鐘を鳴らした。

また生涯功労賞(栄誉金獅子賞)を受賞したジョージ・クルーニーも「現在の世界は、もっとも不適格な人々によって国が支配される“カキストクラシー(衆愚政治・最悪者支配)”に陥っているかもしれない」強い懸念を表明。喝采を浴びた。

photo : REX/アフロ