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「30までにと “自分の声が” うるさくて」by LiLy  ABEMAドラマ連動‼ sweet限定の”アラサー”エッセイ連載、スタートします♡

「30までにと “自分の声が” うるさくて」by LiLy ABEMAドラマ連動‼ sweet限定の”アラサー”エッセイ連載、スタートします♡

CULTURE

すごいドラマが、始まった。「ねえ昨日の放送観た?」思わずそう友人と話したくなるような、絶対に見逃せないドラマ。いよいよ昨夜より放送がスタートした、ABEMA新オリジナルドラマ『30までにとうるさくて』。
現代の東京を生き抜く29歳独身女性たちの恋、キャリア、性、友情の物語。“30歳”という節目の年齢を意識したことがある女性なら必ず共感できるはず。これこそ、リアル。
このドラマと連動し、sweetWEBでは、ドラマの脚本協力を担当した大人気作家LiLyさんによる短期連載をスタート。金曜日の夜21時は、ここでしか読めない素敵なエッセイに酔いしれて♡


『30までにと “自分の声が” うるさくて』

             by LiLy

Introduction
時代と自分と年齢

 

 初めまして。または、こんばんは。作家のLiLyと申します。
 昨夜、1月13日にスタートしたABEMAオリジナルドラマ『30までにとうるさくて』の脚本協力を担当した流れから、毎週木曜日に更新されるドラマと並行して、毎週金曜日にこちらsweet WEBにてエッセイを更新していくことになりました。

 ドラマ放送中の8週間限定!
 sweet短期集中連載です♡

 ドラマ内のキーワードを軸に「そのような悩みから10年が経った今思うこと」を含めてここで“深ぼり”していきたい。―――というのも今、私はピタリと40歳。つまり、今回スポットライトを当てる「30歳問題」の10年後を生きています。
 考えてみれば、今回のドラマのプロデューサーの藤野くんと出会ったのも30歳になって少し経った頃でした。
 同じ歳! それは嬉しい! と意気投合。
 年上の先輩たちに囲まれながらキャリアの足場づくりに励んだ20代を経て、やっと同年代の仲間と対等なスタンスで大きな仕事をつくり上げていけるステージにきたのか! と一緒に感動したのをとてもよく覚えている。
 そこからフジテレビ月9ドラマの『恋仲』、『好きな人がいること』、木10の『グッド・ドクター』でタッグを組ませていただき2022年、今回が4作目となります。

 半年前、真夏のカフェのオープンテラスにて、
 初めてこの企画案を聞いたときの私の第一声は
 「んーー、ちょっと10年前っぽくない?? 」

 まず、タイプの異なる女子で構成された4人グループ設定。元祖SATCの影響でもうかれこれ長いこと、手をかえ品をかえ、だけどパッケージの既視感はそのままに、たくさんのドラマが既に出尽くした印象があった。
 もう一つは、「30歳」という「年齢の印象」そのものも時代と共に変わったように思ったから。
 寿命が伸びたことに比例して、「若者」として生きることが許された時間も伸びた。今の三十路は昔の二十歳。この10年で、世の風潮は大きく変わった。
 エイジレス。ジェンダーレス。とにかくステレオタイプが最も嫌煙される、ボーダーレスで「個」な時代へ。

 「30歳って今もまだ怖い数字なのかな? 
 時代も変わったし」
 (訳:もうすぐ40になる私
 からすると30はめっちゃ若いよ!)

 いつだって互いに本音の会話しかしないタメの藤野くんにそう言った記憶がある。
 しかし、時代は変わったと思いすぎていた自分の方が“時代先行型”の頭でっかちになっていた感も否めない、とすぐに思い直したのは第一話の脚本の中のこのセリフを読んでから。

 「年齢なんてフィクションだよ」
 「35歳から高齢出産になるのは
 フィクションじゃないよ」

 そうだ、そうだ、そうだった。
 かつてはこの胸に「切実な悩み」として抱えていた問題は、普遍的なものとして今もまだここにあるのだった。
 忘れていたわけでは全くない。あれは、忘れられないくらいに大きな焦りだった。それなのに、主人公たちが突きつけてくるリアリティに自分の中の時間が巻き戻されることで、鮮明に思い出して初めてハッとなった。
 どんなに世の風潮が変わろうと、子供を欲しいと願う女性を焦らせる体内時計のチクタク音そのものは変わらない。
 しかも、だ。
 時代の流れそのものが変わってきていることは事実なのだ。それはつまり、出産のタイムリミットから逆算して結婚を焦り始めたタイミングで、「え、年齢? 20代で、もう焦る? 結婚? もう令和だよ? まだそんな昭和みたいなこと言ってんの? 」 なんて言われる/思われる場面が増えたということ。
 私自身、適齢期の焦りはまるで一種の呪いのようだった。ただでさえしんどい時期なのに、そんなの泣きっ面に蜂、傷口に塩、つまりは「そんなの、たまったもんじゃないよな」と……。

 急速に変わりゆく時代の中で、
 女性の選択肢が
 増え続けているのは素晴らしいこと。
 ただ、それは同時に、
 心を惑わせる「声」そのものも
 同時に増え続けているということ。

 その一点のみについて言えば、10年前よりも女性の「脳内混乱状況」はシビアとも言える。

 頭の中に聞こえる色んな声。
 脳内混乱。もはや人格分裂?
 だって実はぜんぶ自分の声。

――――そう。異なるタイプの女性(像)を仲良しグループに設定してそれぞれの本音を闘わせるという手法は、もはやSATCではなくとも定番の見せ方だと今ここで言い切りたい。私がそう考えるに至ったのは、何故か。理由は一つしかない。

「四人合わせて自分一人説」が濃厚だから。

 自分の人生という孤独な冒険を手探りですすめてゆく唯一のパートナーは、自分自身。迷うたび、自分の中にあるいろんな意見が飛び出してきては脳内でバトルをおっぱじめる。それはまさに、このドラマの中の4人の会話のよう。
 とにかく仕事を頑張ろうよ、と言う自分。だけど子供だって欲しいよ、と言い返す自分。もうすぐ三十歳になるよ、と焦らせてくる自分。まだ若いし年齢に縛られるなんて古いよ、と逆ギレする自分。

 そう、
 世論より親より、
 上司より友達より、
 誰よりもうるさいのは、
 いつだって自分の声なのだ。

 しかも、そうしている間にも次から次へと誕生日がやってくる。年齢だけではなく、時代までどんどん移り変わる。
 身を取り巻く環境の中にも、その中にいる自分の頭の中にも、「変わらないもの」と「変わってゆくもの」が絶えず混ざり合う。

――――「時代と自分と年齢」

 それぞれに影響を受け合いながらまわり続けるトライアングルの中は、いつだって混乱を孕むが、適齢期にいたってはその中身はグルッグルのミキサー状態。
 これはもう、誰であっても混乱必須。ただ生きているだけで、頭の中にクエスチョンマークは生まれつづけ、そのたびに「自問自答」は繰り返される。
 ただ、自分との脳内対話オンリーでは、ジュエリーボックスの端っこで発見されたネックレスみたいに「絡み合いすぎて解くのは不可能状態」にまでなってしまうことも多々……。
 基本的には自分で考えて決めてすすめてゆくのが人生の基本であるわけだけど、第三者の意見で自分の頭の中に風を通すことも、脳内衛生上とても大事。混乱末期においては、他者からのヘルプは必須となる。
 この連載を通してそこに一石を投じられたらと願うけれど、自分との脳内会議の叩き台として使ってもらえたらそれも良し!

 今回のターゲットは、
 リアル(現実)とロマン(理想)のハザマに
 揉みくちゃにされながらも令和を生きている
 アラサーの女の子たち。

 10年前の自分の姿を(特に泣き顔を)重ねずには見られない愛おしい妹たち“だけ”に向けて、私が今、振り返ってみて思うことを“遠慮なく”書いていきます。
(女性としてのデリケートな話題を多く含む分野です。ターゲットをきっちりと絞り込まないと内容がどこまでもブレるのです)。

 たとえば、何をしたって焦るもんは焦るのなら、その焦りを味方に、つまりは走るエンジンとして使うことができるか否かが目標達成への鍵となること。

 しかし最も大事なのは、
 そのエンジンを使って
 どの目標に向かって走るのか。

 仕事? 恋愛? 結婚? セックス?
 子供? 家庭? 金? ぜんぶ??

 「仕事も子供もって そんなわがまま?」
 「わがままじゃないよね、男なら」
 「ほんと、それ!!」と言いながら剥き出しになった(遥役)さとうほなみさんの目ん玉にリアルな怒りが滲むこのシーン。ドラマ第一話内でも膝打ち必須の名シーン!

 女だってわがままとは言わせない!!

 この少子化の時代に子供を産みたいと願い、同時に仕事もして税金だって納めたいと思うだなんて、国民栄誉賞、いや、人間国宝もんの心意気。
 「すべてが欲しいだなんて強欲すぎる」とディスってくるやつが、この2022年に、もし万が一、まだ息をしているのなら、そんな声こそフルシカトでオッケーだ。(私自身、かつては全てを手に入れようともがく20代の女の子で、そんな過去の自分の姿勢に今とても感謝している)。

 では? でも? どこから手をつける?
 プライオリティの順序付けに悩むのならば、
 タイムリミットがあるところから手を伸ばせ。

――――と、こんな感じで、この連載を走らせていく所存です。
 このエッセイ連載のモチベーションとなる私のエンジンは「シスターフッド」。

 女の敵は女ではない。

 「私も苦労したのだからあんたも苦労しろ」などという同性・別世代・謎の師弟関係こそアウト・オブ・トレンド!
 これからここにしたためる妹たちへのメッセージの中には、「私の/または私の知人の場合はこれでとても苦労したから、もっとこうすればきっとラクになる」という“今だから分かるヒント”もたくさん織り交ぜていきたい。
 ABEMAのドラマを観たら、SWEETのWEBに飛ぶ。
 手の中のスマホ内で完結するメディアMIXエンターテインメントとして、これから8週間、楽しんでいただけたら嬉しいです。
 ホンネでいきます!では、よろしくどうぞ♡

◆次回予告◆ 1月21日 21時に更新

#1 「――――人生設計、むずすぎじゃね? 」

illustration_ekore(@igari_shinobu & @hello_chiharu)


profile_LiLy
作家。81年生まれ。神奈川県出身。蠍座。N.Y.、フロリダでの海外生活を経て上智大学卒。著作多数。Instagram_@lilylilylilycom


◆「ABEMA」オリジナルシリーズ新作ドラマ

『 30までにとうるさくて 』番組概要


1月13日(木)夜10時スタート(毎週木曜日夜10時~全8話)
企画・プロデュース:藤野良太
脚本:山田由梨
演出:金井紘
出演:さとうほなみ・山崎紘菜・佐藤玲・石橋菜津美

<あらすじ>
「30歳までに結婚しないと…って焦るけど、なんで?」「子供を産むなら年齢は気にした方が良い?」 「29歳、私たちこのままでいいのかな」など、“30歳”という節目の年齢を意識する女性ならきっと誰もが一度は感じたことがある悩みや焦り、怒りを抱えながらも、自分たちの意思で乗り越えていく姿を、ユーモラスかつ痛烈にオリジナルストーリーで描く、現代の東京を生き抜く29歳独身女性たちの恋、キャリア、性、友情の物語。


番組の視聴はこちらから♡

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