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NETFLIX
『新聞記者』

物書き
SYOさん
twitter @SyoCinema

1987年、福井県生まれ。活動の幅が広がり、今年から肩書を少しずつ「物書き」に変更します。頑張れって感じの僕です。

こんな力作を待っていた!
日本発、世界基準のドラマ

各国の力作が大量かつ日常的に観られるようになった昨今。「日本も世界基準の作品を!」という“熱”が、より高まってきた気がします。

その気概を強く感じさせるのが、Netflixシリーズ『新聞記者』。

2019年の同名映画をドラマ形式でリブートした作品です。『アバランチ』や『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督が続投し、米倉涼子さん、綾野剛さん、横浜流星さんを迎えた群像劇へとパワーアップしました。

「政府主導による公文書改ざん」を主軸に、記者・官僚・市井の人々、各々の立場の信念や苦悩を描いていく物語。こう聞くと硬めの印象を抱くかもしれませんが、中身は超一級の娯楽サスペンス。

気合が入りまくった映像、現実とオーバーラップする果敢な物語、出演陣の力演にのみ込まれ、思わず一気見してしまう(そして観た後には周囲に話したくなる)オーラが満ちています。日本独自の題材で、世界に挑む―。まさに“待っていた”作品ではないでしょうか。

© Netflix

監督:藤井道人/出演:米倉涼子、綾野剛、横浜流星 ほか/Netflixシリーズ/Netflixにて独占配信中


私が好きな本

映画ライター
よしひろまさみちさん
twitter @hannysroom

1972年、東京都生まれ。小誌カルチャーコーナーのほか、オトナミューズでもカルチャーコーナーの編集を担当。

楽しく働いて、楽しく暮らす
当たり前のことを教えてくれる本

やれミレニアル世代だからー、やれZ世代だとなー、とか。上司に理解されず、頑張っても頑張っても報われない気分の人、たくさんいますよねー。それ、今に始まったことじゃありません。

常に若い世代は、年長者が持つ価値観にそぐわないから、まるっと「若いから」という勝手なレッテルを貼られて、まともにとりあってくれないもの。それで仕事への意欲を失うってのも分かりますよ。そんなあなたに読んでいただきたいのが『仕事に悩む君へ はたらく哲学』。

哲学……? と思うでしょうけど、社会生活を送るうえで必要なのは、じつは哲学なんですよ。

人の社会生活って、文明が発展したとしても、根っこは一緒。だから、同じことを経験して、問題の根っこを知る先人の知識や価値観、思想を知るとちょっと楽になるんですよ。でも難しそう、ですよね。それが、この本、めちゃ分かりやすいの。難しい部分は全部マンガ化!

著者はメディアで大活躍する佐藤優さん。じつは佐藤さん、外務省の第一線で働いていたけど、ある事件に巻き込まれて仕事と信用を失った経験の持ち主。

そんな彼が、架空キャラ、30歳の猫野シマオくんのお悩み相談を受けるというかたちで、働くことの意味、働くことで得られるお金以外の物事を優しく、分かりやすい言葉で説明しています。
やりがいを持って仕事に勤しみ、楽しい生活を送るためのヒント、見つかるかもしれませんよ。

『仕事に悩む君へ はたらく哲学』
佐藤 優 著 マガジンハウス
¥1,430(発売中)

web edit_ASUKA CHIDA
※記事の内容はsweet2022年2月号のものになります
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