空模様もどんよりしていて、なんだかいまいち気分が上がらない梅雨の時期。おまけに雨や湿気で髪の毛が広がったりうねったりすると、さらに憂鬱になってしまいますよね。

ジメジメした梅雨の季節は、普段と同じヘアケアをしても、思ったように髪がまとまらなかったり、セットした髪型も崩れてしまいがち。

そこでこの記事では、雨の多い梅雨の時期のヘアケアについて解説! 雨の日に髪がうねる・広がる理由や、ジメジメに負けない美髪づくりの秘訣、ヘアケアのポイントについてご紹介します。

この梅雨の季節を快適に乗り切るために、ぜひ記事をチェックしてみてくださいね!

雨の日や湿気で髪がうねる・広がる理由って?

梅雨 ヘアケア

朝せっかく時間をかけてセットしたのに、気づいたら髪が膨らんでしまったり、ぺたんこになってしまったり……。梅雨によくある「髪がうねる・広がる」という悩み。

雨の日に髪の状態が変わってしまうのはなぜなのでしょうか? まずはその理由を知っておきましょう。

髪質的に水分を吸収しやすい

髪質は人によっても違いがあり、「水分を吸収しやすい髪質」と「水分を吸収しにくい髪質」の2つに分けられます。

梅雨のジメジメや雨の日の影響を受けやすいのは「水分を吸収しやすい髪質」の人で、髪の毛がうねったり、ボリュームアップしてしやすい傾向にあります。

猫っ毛やくせ毛の人は水分を吸収しやすい髪質をしていることが多いようです。

髪が傷んでいる

髪の毛が傷んでいると、雨の日など湿気が多い日に髪がまとまりにくくなります。髪は毎日、さまざまなダメージを蓄積しています。

  • カラーやパーマ
  • ドライヤー、ヘアアイロン、コテなどによる熱
  • 紫外線ダメージ
  • 枕による摩擦

これらは、髪の毛にダメージを与える原因です。

髪の毛は主に、髪の毛の表面を覆い髪内部を守っている「キューティクル(毛表皮)」、髪内部の水分を保持している「コルテックス(毛皮質)」、髪の毛の中心部の「メデュラ(毛髄質)」という3つで構成されています。

正常な髪の毛の場合、ウロコのようなキューティクルが髪表面をしっかり覆うことで、髪内部の水分量が適切な状態に保たれています。

しかし、髪の毛がダメージを受けてキューティクルが傷つくと、隙間から湿気が侵入。髪内部のコルテックスという組織が水分を吸収して髪内部が水分過多になることで、うねりや膨らみが起こるのです。

水分が多くなるのになぜか梅雨の時期は髪がパサついて見えてしまうのは、髪の水分量がバラバラになることで、光をきれいに反射できないためです。

梅雨の髪のうねり・広がりを防ぐ6つの秘訣

梅雨 ヘアケア

ここからは、梅雨や湿気による髪のうねり・広がりを防ぐ方法をご紹介します。髪の毛のダメージを抑えたり、ダメージをケアして、梅雨でもまとまるきれいな美髪を目指しましょう♡

自分の髪質に合ったシャンプーを使う

梅雨の湿気や雨による髪のうねりや広がりを防ぐためには、シャンプー選びから。髪質は人によっても違いがあり、梅雨の時期の髪は大きく、次のような2タイプに分けられます。

  • 爆発タイプ……髪の毛が吸収した湿気が出ていくことで、髪の毛の水分量のコントロールができなくなり、広がってしまうタイプ
  • ぺたんこタイプ……梅雨の湿度・気温の変化の影響で不安定になった髪の毛が水分を吸収して、髪の根元からボリュームがなくなってしまうタイプ

爆発タイプの人は髪がまとまりやすくなるしっとり系、ぺたんこタイプの人は髪を根元から持ち上げてくれるボリュームアップシャンプーを選ぶなど、自分の髪質や悩みに合ったシャンプーを選ぶと、髪の毛が扱いやすくなります。

また、シャンプーは適量を使うことが大切。シャンプーの適量は「ミディアムヘアで1プッシュほど」が目安なので、自分の髪の長さに合わせて調整しましょう。

自分に合ったシャンプーがわからない人は、信頼できる美容師さんがいれば相談してみるのがオススメです。

トリートメントは浸透&適度なすすぎがポイント

傷んだ髪のケアの定番アイテムといえば、トリートメント。梅雨の広がりやうねりが気になる髪の毛には、内部補修できるタイプのトリートメントがオススメです。

トリートメントは、有効成分をしっかりと髪に浸透させることが大切。髪の毛にトリートメントを揉み込んだあと、蒸しタオルで髪を包んで10分ほど浸透させましょう。

すすぎでは、トリートメントを完全に洗い流さないことがポイントです。ぬるぬるした感じがなくなり、髪にしっとり感が出たタイミングですすぎを終えましょう。

アウトバストリートメントを使う

髪の毛をダメージから守るため、お風呂上がりに「アウトバストリートメント」を取り入れましょう。

アウトバストリートメントは洗い流さないトリートメントとも呼ばれ、髪の表面をコーティングすることで、髪内部に余分な水分が入り込むのを防いでくれます。

ヘアカラーやパーマ、紫外線ダメージなど、ダメージの原因や髪の毛の傷み具合に合わせて自分にぴったりのアウトバストリートメントを選ぶと、ダメージをケアできますよ。

ドライヤーは髪の悩みに合わせてドライを

髪のスタイリングには、ドライヤーも重要です。

髪が広がってしまう人は「上から下」にドライヤーの風を当てて、広がりを抑えましょう。逆に、髪がぺたんこになってしまう人は「下から上」に当てて、髪をふんわりボリュームアップさせます。

温風である程度乾かした後、最後に冷風で仕上げると、キューティクルが閉じて髪にツヤが出てまとまりやすくなりますよ。乾かし過ぎは髪のダメージになってしまうため、注意しましょう。

髪や地肌へのダメージを軽減できるドライヤーやナノケア、マイナスイオンなどヘアケア機能つきのドライヤーなど、今はドライヤーもかなりたくさんの種類があるので、自分にぴったりの物を選んでみるのもオススメです。

クリームやオイルなど油分を含むヘアケアアイテムを活用

梅雨の時期に髪のうねりや広がりが出るのは、髪の毛の水分バランスが崩れてしまうことが原因です。そこでオススメなのが、クリームやオイルなど、油分を使ったアイテムでのヘアケア。

油分によって髪をケアしながらコーティングすることで髪に膜ができ、キューティクルの隙間から水分が入り込んでしまうのを防ぐことができます!

油分でコーティングすることで、髪内部から水分が逃げてしまうことも防げるので、髪の潤いキープ効果も期待できますよ。

「梅雨の時期にオイルはベタつきが気になる……」という人もいるかもしれませんが、実は梅雨の時期こそオイルを上手に使うことが大切。商品によっても使用感が異なるので、しっとり系やサラッと系など、好みに合わせて選びましょう。

もともと髪が広がりやすいくせ毛の人は「オイル」、カラーやパーマによる髪の傷みが気になる人は「クリーム」がオススメです。

ブラッシング&髪をまとめておく

髪の毛のうねりや広がりを抑えたいなら、夜のヘアケアが大切!

濡れた状態はダメージを受けやすくなるのでお風呂上がりはタオルドライをしたら早めに乾かしましょう。髪の毛の根元が乾き切っていないとうねりの原因になるため、根元からしっかり乾かすことがポイントです。

ブラッシングはキューティクルを正常に保つことにつながるため、日課にするのがオススメ。髪が濡れた状態はキューティクルが剥がれやすいため、ブラッシングはある程度、髪の毛を乾かしてから行いましょう。

寝ているときのダメージにも注意が必要です。枕での摩擦を抑えられるよう、髪をゆるくまとめて寝るといいですよ。

髪の悩み別のヘアケアのポイント

梅雨 ヘアケア

髪の毛の悩みは人それぞれ違いも大きいもの。悩みや髪質によって最適なケア方法は変わってくるため、自分にぴったりな方法を実践してみましょう。

髪がぺたんこになるのが気になる場合

もともと髪の毛が細い人や、髪の毛のハリやコシが少なくなると、髪がボリュームダウンしてぺたんこになってしまいます。

このタイプの人はヘアオイルを使うと髪の毛が重たくなり、さらにボリュームがなくなってしまう可能性があるため、オイル系は避けるのがオススメ。

ドライヤーで下から風を当てたら、固めずに髪にふんわり感を出せるスプレーなどを使ってスタイリングするといいでしょう。

髪の広がりが気になる場合

髪が広がったり膨らんだりしてしまう場合は、ヘアケアで髪にしっかり潤いを与えましょう。お風呂での洗い流すトリートメントでケアをした後、アウトバストリートメントでもケアしておくと、湿気が入り込みにくい状態を作れます。

雨の日など特に湿気が多くてジメジメする日は、オイルで髪をしっかりコーティングするのもポイントです。

髪のくせやうねりが気になる場合

くせ毛の人など、髪のうねりが気になる場合は髪の毛の水分バランスに注意したケアを行いましょう。くせ毛は水分量が少なく、湿気を吸収してしまいやすい傾向にあるため、乾かし過ぎには注意が必要です。

ウォータースプレーなどを使って水分を補ってからスタイリングし、最後は冷風を当てるのが髪の毛をきれいにまとめるコツ。どうしてもくせが強く出てしまう部分は縮毛矯正をかけると、毎日のヘアアイロンでのダメージを軽減でき、スタイリング時間も短縮できますよ。

梅雨は頭皮ケアもしっかり行うことが大切

梅雨の時期は髪の毛のスタイリングだけでなく、頭皮ケアをしっかり行うことが大切です。頭皮が健康な状態になれば、髪の毛の質もよくなります。

梅雨の時期は湿度が高く、頭皮が汗や湿気で蒸れやすくなるため、ベタつきやニオイが生じがち。湿度が高くなると頭皮の皮脂分泌が多くなるため、かゆみやフケなどの頭皮トラブルが起こることもあります。

アミノ酸系シャンプーなど低刺激のアイテムで頭皮をいたわる、頭皮を洗い上げる専用アイテムでスペシャルケアを行うなど、スカルプケアも取り入れてみましょう。

梅雨に合ったヘアケアでジメジメに負けない美髪に!

雨が多く湿度の高い梅雨のシーズンは、髪の広がりやうねりが出てしまいがち。ダメージを受けて傷んだ髪はパサパサに見えたり、広がりやすいので、毎日のケアで梅雨に負けない美髪をつくりましょう!

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