大ベストセラー『ミレニアム』シリーズを映画化して話題を呼んだ『ドラゴン・タトゥーの女』。あれから8年、天才ハッカー、リスベット・サランデルが再び参上!新作『蜘蛛の巣を払う女』で、ヒロインに抜擢されたのはクレア・フォイ。難役に挑んだ彼女に直撃しました。


エリザベス女王の後に、タトゥーだらけのハッカー役!?

『ミレニアム』シリーズ新作『蜘蛛の巣を払う女』で、クールでミステリアスなヒロインに抜擢されたクレア・フォイ。Netflixのドラマ『ザ・クラウン』でエリザベス2世を演じてゴールデン・グローブ賞を受賞した旬な英国女優だ。

「オファーを受けたときは“この作品には絶対に関わらないほうがいい。自分の首を絞めるようなもの”と思ったわ(笑)。原作の『ミレニアム』シリーズは超大ベストセラーだから、すでにファンの中には独自のリスベットのイメージがあるでしょ。私がどんな風に演じても“彼女はそんなんじゃない”って思われるのがオチだもの」

監督は『ドント・ブリーズ』で名を馳せた新鋭

監督は、サスペンスの鬼才デヴィッド・フィンチャーからバトンを渡されたフェデ・アルバレス。2016年にヒットしたショッキングホラー『ドント・ブリーズ』で名を馳せた新鋭だ。

「尻込みしていたけど、フェデに会ったらできる気がしてきたの。彼は明確なアイデアを持っていて、話をひとつひとつ聞いているうちに“ああ、それなら私にもできる、あなたが求めていることは、私ができる”と思うようになったの。もちろん、読者が望んでいるようなカルチャー・アイコンとしてのリスベットは演じられないかもしれないけど……」

自分を信じてやるしかなかった

いやいや、原作ファンとしても“よく演じ切った”と拍手を贈りたい。俊敏で破壊力のあるアクション、身にまとう孤独と哀愁と怒りの空気感にワクワクさせられる。

「スタントは本当に楽しかったわ。トレーニングもしなきゃいけなかったけど、たくさんのことも学べた。とにかく、できない言い訳なんか言ってられない。“倒れろ”と言われたら倒れるだけ。しかも、間違ったことをすると大ケガする危険があるから、正確に。自分を信じてやるしかなかったの」

宇宙飛行士の妻を演じて助演女優賞にノミネート

本作に続く『ファースト・マン』(日本公開は2月8日)では、主人公の宇宙飛行士ニール・アームストロングの妻を演じてゴールデン・グローブ賞助演女優賞にノミネート。アカデミー賞でも有力候補の呼び声が高い。その多種多様な役選びが成功の一因?

「エリザベス女王を演じた後は、全く違った役がいいわ、って思っていたかというと、そうではないの。私はそういう仕事の選び方はしない。こういうキャリアになったのは偶然。ひとつ言えることは、私はチャレンジする機会が与えられるのが大好きだということ。リスベットを演じているとき、“なんでこんなことしなきゃいけないの?”って不安になったこともある。“もっと楽に生きることだってできるのに”とも。でも“崖から飛び降りたい”という変な衝動に駆られたの。そして、その衝動はたびたび私を突き動かすのよね(笑)」

エレガントからワイルドまで、いろいろな役柄を“衝動”に駆られてみごとに演じてきた34歳。近い将来、ハリウッドで大輪の華を咲かせる予感がする。


『蜘蛛の巣を払う女』

story:天才ハッカーのリスベット(C・フォイ)は、AIの世界的権威から、彼が開発してアメリカに渡った核攻撃プログラムの奪還を依頼される。リスベットはその依頼の裏にある陰謀を探り始めるが……。

監督:フェデ・アルバレス
出演:クレア・フォイ、スベリル・グドナソン、シルビア・フークスほか
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国ロードショー公開中


Claire Foy/クレア・フォイ


1984年4月16日、イギリス・ストックポート生まれ。2008年にドラマ『リトル・ドリット』の主役に抜擢され注目を集める。その後、ベネディクト・カンバーバッチと共演した映画『ミスティック・アイズ』(11)や『ミス・シェパードをお手本に』(15)に出演。16年からNetflixオリジナル『ザ・クラウン』でエリザベス2世の若き日を演じ、ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)女優賞を受賞。俳優スティーヴン・キャンベル・ムーアと結婚し、15年に娘をもうけたが、18年2月から別居中。

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
構成・文_金子裕子
編_石川聡子[vivace], FASHION BOX
(sweet編集部)

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