私生活でも仕事でも、悩み多きスウィート世代。秋の夜長をさらに長く感じさせる心のモヤモヤは、あの手この手で手放して身軽になりたい。心と深いつながりのあるフェムテックで、ストレスをケアして自分を愛しましょう♡

心と深いつながりの
あるフェムテックで、
ストレスをケアして自分を愛そう♡

“毎月の定期的な
メンタルのゆらぎの原因は
女性ホルモンの波”
男性よりもメンタルがゆらぎやすいといわれる女性。その原因のひとつが女性ホルモンです。「一般的にメンタルの波が大きく出やすいのが、生理前の2週間。黄体期と呼ばれるこの期間は、エストロゲンの分泌が急激に低下するタイミング。エストロゲンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンと関連し、感情の調節に作用します。エストロゲンの低下は、セロトニンの低下にも影響。だから黄体期は気分が落ち込みやすくなるんです」（田中先生）。

そんな気分の波が出やすい黄体期は、PMS（月経前症候群）も感じやすい時期。

「PMSの症状の重さは、同じ人でも月によって変わることも。そこには、日常のストレスが大きく作用しています。ストレスが重なり気持ちの波が大きくなっていると、生理前にPMSが爆発……なんてことも」（田中先生）。

しかしスウィート世代は、仕事面でもプライベートでも、どうしてもストレスが溜まりやすい年代。

「PMSを爆発させないために重要なのが、からだと心と脳のバランスをとること。年代的にストレスで心がゆらぎやすいなら、自分で調整しやすいからだのことからケアするのがオススメです。例えば生活習慣が乱れて負のループに入ってしまうと、からだが不安定な状態になり、結果PMSも爆発します。まずはからだの状態を安定させるため、きちんと睡眠をとることが大切ですよ」（田中先生）

“リラックス効果のある
セルフプレジャーで
からだと心をゆるめて”
睡眠とともに取り入れたいのが、心とも深いつながりのある“性”に関するケア。近年では、「セルフプレジャーはヘルスケアのひとつ」という認識が広まっています。

「またオーガズムを感じるとオキシトシンという幸せホルモンが出るといわれ、これらには眠りが深まる効果も期待できるんです」（山本さん）。

「安心できるパートナーとの肌の触れ合いは、“愛情ホルモン”と呼ばれるオキシトシンやセロトニンの分泌につながります。これは自分で自分に触れるセルフプレジャーでも同様。秒速3cmくらいのゆっくりとした刺激には、オキシトシンがより出やすくなる作用が。できれば、パートナーや友人とマッサージし合うと、より効果的です。自分では予測できない刺激は脳に大きな刺激を与え、感情に動きを生み出します。普段から感情の小さな波を作ることで、大きな爆発が防げるんです」（田中先生）。

セルフプレジャーを始めるなら、プレジャートイを取り入れても。

「オーガズムを感じたことのある女性の7割以上は、クリトリスの刺激によるものというリサーチ結果もあります。健康面に嬉しい効果が得られるオーガズムを感じるには、トイを使うのもオススメです。日本ではまだまだ浸透していませんが、セルフプレジャーにトイを取り入れることは、ヘルスケアの延長。使い心地のいいおしゃれなトイも多いので気軽にトライしてみて」（山本さん）

女のコの月の
メンタルリズム
エストロゲンの分泌が急激に低下する黄体期は、もっともメンタルがゆらぎやすい時期です。ストレスが蓄積するとPMS期に不調が悪化！

セルフプレジャーで得られる
ホルモンは「オキシトシン」
ストレスを軽減し、緊張を和らげる作用があるホルモン。メラトニンのもととなるセロトニンの分泌を促し、眠りを深める作用も。“愛情ホルモン”とも呼ばれ、人や動物とのスキンシップにより分泌が増えるといわれている。

フェムテックで
メンタルをケアしてセルフラブ♥
“性”に目を向けてケアすることは、自分を認めて慈しむことと同じ。フェムケアは自分を愛すること！ フェムテックを上手に取り入れて、心とからだのストレスを軽減しましょう。

【セルフプレジャー】
オーガズムを感じると幸福度が増す♡

右から：ヒューマンタッチテクスチャーにより膣口全体をカバー。膣口全てのプレジャーポイントを一度に刺激。smile makers The Ballerina ¥18,150（ WOMB LABO ）、吸引と振動の2in1 。本体を自由に曲げられて、それぞれの体にフィットする。PUISSANTE Coco 全2 色 ¥18,700 、 スタイリッシュなリップスティック形。ふわふわな斜めカットの先端で、好みに合わせて自由に刺激を。Love Not WarAmore ¥13,200（共にラブピースクラブ）、カップルで使えるスマートバイブリング。iroha SVR 全2 色 ¥5,800（ iroha ）

セルフプレジャー初心者こそ、プレジャートイを活用してみて。研究を重ねた高い技術により、優しく穏やかなオーガズムを感じられるはず。内側から満たされる満足感で、いつの間にかぐっすり！トイを選ぶときは、肌に優しい素材、安全性が認められたものを。

【PMS対策】
女性ホルモンの波を体の内側からコントロール

右から：女性の周期的な心身の変化にアプローチするサプリ。トコエル 1 袋3 粒×7 袋（ 7日分） ¥1,296（大塚製薬）、スマホで予約から処方まで完結するオンラインピル処方。メデリピル 低用量ピル 月¥2,970〜※初月は送料¥550のみ（mederi）、体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症：血の道症（女性ホルモンの変動にともなう諸症状）に。ツムラ漢方加味逍遙散エキス顆粒［第2 類医薬品 20包（10日分） ¥2,400（ツムラ）

メンタルのアップダウンが生理周期と重なる人は、PMS 対策をすることで改善される場合も。ピルやサプリ、漢方など、女性特有の悩みにアプローチするアイテムを。

【推し活】
「好き」を表現することは
自分自身を認めることに
趣味に没頭することにはマインドフルネス効果があり、推しへの愛情表現はオキシトシンの分泌につながります。自分の「好き」という感情を大切にすることが、心には重要！

【涙活】
感動体験で感情が動くと
幸せホルモンが分泌！
涙活（るいかつ）で大切なのは「感情を動かす」こと。感情が動くと脳全体が活性化され、セロトニンが分泌されます。定期的に感情を動かすことは、感情の爆発の予防に。

【マインドフルネス瞑想】
思考を手放して
脳のネットワークを調整！
瞑想には雑多な思考を整理し、脳をリラックスさせる効果が。過去や未来、他人との関係性などのストレスから「今、ここ、わたし」に集中することでストレスが軽減！

教えてくれたのは
田中奏多先生


心療内科医。産業医。BESLICLINICのPMS専門外来を立ち上げる。働く女性のストレスへ薬に頼らない医療を行う。

山本あやのさん


フェムテック専門商社「アジュマ」PR。世界中のフェムテック市場や製品をリサーチし、情報を発信している。

photo_DAISUKE KUSAMA
illust_NATSUKI MINAMI
text_NIKKI YAMAMOTO
web edit_SWEET WEB
※記事の内容はsweet2022年11月号のものになります
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