シンガポール在住のお料理インスタグラマーKanakoさん(@kanako_kgym)に、アジアンレシピを教わる連載。おうちでアジアン料理を気軽に楽しんでみませんか?
今回は、台湾の朝ごはんの定番のひとつ、鹹豆漿(シェントウジャン)という豆乳スープをご紹介します。
シェントウジャンとは?
鹹豆漿(シェントウジャン)とは、鹹(シェン)=塩っぱい、豆漿(トウジャン)=豆乳という意味。豆乳をお酢の力で固めて作るスープです。
温めた豆乳にお酢を加えると、お酢の酸によってたんぱく質が凝固し、ゆるめのおぼろ豆腐のように固まります。ほろふるっとした食感とやさしい味わいがたまりません。最後に、ザーサイや干し海老、お好みの薬味やラー油などをトッピングして仕上げます。
台湾では油条(ヨウティアオ)と呼ばれる揚げパンを加えるのが定番です。ご紹介するレシピではバゲットの薄切りで代用します。たんぱく質やカルシウムも摂れるので、寒い冬の朝ごはんや、食欲のない日の軽い食事としてもおすすめ!
材料
・無調整豆乳……200ml
・☆醤油……小さじ1(鶏ガラスープの素小さじ1でも◯)
・☆黒酢(または酢)……小さじ2
・☆ザーサイ(味つき)……10g程度
・乾燥海老……大さじ1程度
・青ねぎ(小口切り)……適量
・パクチー……お好みで
・ラー油……お好みで
・バゲット薄切り……数枚
作り方
〈下準備〉
・ザーサイはみじん切り、ねぎは小口切り、パクチーは適当な大きさに刻んでおく
1. 器に☆を入れる
2. 豆乳を沸騰直前まで温める(90℃程度)
3. 器を少し傾けて、温めた豆乳を注ぎ入れる
4. 海老と青ねぎ、バゲットとお好みのトッピングをのせる
乾燥海老はフライパンで軽く乾煎りし、バゲットは焼いておくとより香ばしく仕上がります。辛いものが苦手な方はラー油の代わりにごま油を加えてください。ラー油の代わりに食べるラー油を加えても食感が楽しいです。炒りごまやピーナッツ、フライドオニオンなどを加えたり、アレンジはお好みで。
お醤油の代わりに鶏がらスープの素を使ってもいいです。あっさりしながらもコクのあるやさしい味に仕上がります。
おまけ:豆乳を注ぐときのコツ
お酢の力で豆乳をほろりと固めます。器を少し傾けて器の側面から豆乳を流し入れると、豆乳とお酢がスムーズに混ざりやすくなります。
また、食べる直前まではスプーンでかき混ぜないこと。かき混ぜると分離してしまうので、豆乳とお酢と混ぜたら食べる直前まで混ぜずにそのまま置いておきます。
【Profile】
Kanako Kageyama
シンガポール在住のお料理インスタグラマー。シンガポーリアンの夫と6歳の息子との3人暮らし。シンガポールをはじめとしたアジアン料理を家庭料理として日々楽しんで作っている。自家製酵母を使ったパンや焼き菓子も得意。幼児食インストラクター、食育アドバイザー。Instagram:@kanako_kgym