和洋折衷というコンセプトを掲げ『AMATERAS』からアパレルをはじめ様々な日本の魅力を海外に発信する佐藤マクニッシュ怜子さんの起業とは。
佐藤マクニッシュ怜子さんの起業に必要なのは「ビジョナリー」
佐藤マクニッシュ怜子
PROFILE
CEO兼デザイナー。1995年に東京都で生まれ、カナダで育つ。モデルとして活動しながら、大学在学中に和x洋をコンセプトとしたライフスタイルブランド「アマテラス」を立ち上げる。マレーシアへ移住し、昨年11月12日に和x洋をコンセプトとしたルーフトップバーをオープン。2021年には自身初の自著として『Design your life』を出版。SNS総フォロワー数は43万人にのぼる。
“海外で育ってきた経験が「和洋折衷」というコンセプトのきっかけ”
上:新作の撮影中。使いやすいバッグも毎シーズン大人気、左:amateras japanのクラッチバッグ、右下:ハートに和柄の新作パジャマ
起業されたのはいつごろですか?
「アマテラスを立ち上げたのは22歳で大学4年のとさで今年で5周年になります。
私はカナダで教育を受けていたこともあるのですが、日本って『こういう道が成功でエリート』という考え方が根付いている気がする。
でも海外では世間の常識にとらわれず競争をしている人が成功と言われるという大きな価値観の違いがあって。
成功か失敗かは自分で答えを見つけていかなければいけない文化なので、そういった意味でも幼少期から自分で挑戦しなければならない場面が多かったんですね。
『起業する』という選択もベースを広く考えられるマインドを作る環境で育ったからできたのかなと思います。
大人になってからも物事に対しての柔軟性や対応力に違いが出てくるんじゃないかと思っています」
新たなチャレンジとなる場所の視察中。実際に足を運んで確認するのが流儀
起業してやりたかったこととは?
「私は日本人なのですがカナダと日本で育ったというバックグラウンドがあるので、英語と日本語が話せることを活かせる何かを仕事にしたいという気持ちがずっとあって。
そこで「アマテラス』という和洋折衷のコンセプトが生まれたんです」
起業するためにまず始めたことは?
「アパレルブランドを立ち上げながら『アマテラス』というコンセプトを様々な分野に広げていきたいという気持ちは最初から持っていました。
起業を決めてからブランド『アマテラス』をオープンするまで半年かかったのですが、その間はアイデアベースで色んな方にお会いして話をしました。
100人くらいにはお会いしたと思います」
そこから『和洋折衷』をテーマにアパレルブランドやラウンジなど前例のないビジネスに挑戦していくという大きな地図を描いていく原動力になったモノは?
「常に子どもみたいなワクワクする気持ちを忘れないことですね。
会社の規模が大きくなっていく中でスタッフひとりひとりが仕事に対してプロフェッショナルになってくれているので、もう私はいらないんじゃないかって思うこともある
(笑)。
でも私の仕事で一番大切なのは、みんなと同じ夢を描き続ける『ビジョナリー』になること。
経営者って会社で起こることを全て見て、数字を見てっていうイメージがあるけれど、それだけではない組機の作り方をまさに今勉強している最中なんです」
AMATERAS
「和」x「洋」がコンセプトのライフスタイルウェアブランド。「ファッションを通じ和を発信する」をモットーに、国境を越え、今まで誰も見たことがない日本の魅力を提供。同時に、西洋文化に流されつつある日本人には母国が持つ唯一無二の美しさを再認識できるような斬新なラインアップで「和洋折衷」の新次元を開拓しているブランド。デザイン性だけでなく、ナイトウェアと睡眠の関連性と効果に重点をおき、肌触り・着心地・軽さなどの生地へのこだわりも重視。
https://www.instagram.com/amaterasjapan/
“日本の魅力を世界に発信するブランドに育てて生きたい”
スタイルアップできると評判のブラレットとショーツのセットアップ
ご自身に取ってこれからの展望とは?
「ブランドをどんどん大きくして海外で事業展開をしていきたいと思っています。
今もマレーシアで動いているプロジェクトはレストラン×バーラウンジをテーマにもっと大きなエンターテイメントの発信地にしていきたいなと思っています。
それを足がかりに他の国にも展開していきたいし、世界で『アマテラス』が『日本の魅力を世界に発信するブランド』というイメージになっていくのが目標です」
どんな肌色でもなじみのいいドリーミーシリーズのヌーディカラー
これから起業する人にアドバイスをお願いします!
「口に出すこと。海外の方に『アマテラス』を説明するときもこういうワードを使うと興味を持ってもらえるんだとか毎回、トライアルアンドエラーを繰り返していて。
それに人に話すことで実現することもたくさんあって、自分自身にもプレッシャーをかけることになったりもするけれど、やりたいことを話すことでより具現化できるし現実になっていくから起業する上では大切なことだと思います」
アマテラスのポップアップストアにてブランドのロゴと共に
text_REMI SATO
web edit_KIMIE WACHI[SWEETWEB]
※記事の内容はsweet2023年5月号のものになります。
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