ミラと産婦人科医の宋美玄先生と考える♡ピルとセックスのコト

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お悩みでも上位にランクインした、ピルとSEXのコト。婦人科医の宋美玄先生をゲストにお招きし、女性にとって大事な2つのトピックについて色々な角度から考えていきます。

＼教えてくれたのは／

宋美玄先生（そん　みみょん　せんせい）
産婦人科専門医、医学博土。1976年兵庫県神戸市生まれ。社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事、丸の内の森レディースクリニック院長をつとめる。数々の著作やテレビ番組へのコメンテーターとしての出演などを通し、様々な女性のからだの悩み、妊娠、出産、セックスや女性の性などについて積極的に啓蒙活動も行っている。

ABOUT PILL
ピルについての正しい知識

日本ではまだまだ普及しているとはいいがたい、ピル。生理痛やPMSに悩む女性の力になってくれる効果があるので、正しい知識を身につけて自分に合うモノを生活に取り入れてみませんか？

こんな症状がある人は躊躇せずに病院に行ってみよう！

・生理痛がしんどくて仕事に支障がある
・生理不順にずっと悩んでいる
・生理前のPMSを改善したい
・生理期間をコントロールしたい
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カーディガン￥64,130、パンツ￥64,130（共にYanYan／LYDIA）、ピアスはスタイリスト私物

ピル処方の現状“生理痛は耐えるモノ”神話から解き放たれて！

ミラ「ピルを処方されているのは推定で年間100万人程度とのことですが、少ない理由には何があるのですか？」
宋先生「病院に行かないと処方してもらえない、というハードルの高さも一因。でも最近はオンライン診療のピルなども登場していて、普及に一役買っていますよね。あとはまだまだ患者さん自身の中にもピルに抵抗がある人も。親御さんから“ピルは性的に奔放な女のコが飲むもモノ”、“女子なのだから生理痛は仕方ない”などの言葉を聞かされているうちに、生理痛って耐えなくちゃいけないモノ、と無意識のうちに刷り込まれているケースも」
ミラ「それはツラいですね・・・・・・」
宋先生「生理痛やPMSは、病院に行くに値する立派な症状。我慢するべき！という考えから解き放たれて、ツラかったらぜひ病院に行ってね、と伝えたいです」

親ブロックの現実！自分のからだのことは自分で決めよう

宋先生「そのように親が間違えた知識を持っているせいで、ピルを飲めない現象を“親ブロッグ”と呼びます」
ミラ「衝撃的ですね。それは未成年の親ですか？」
宋先生「未成年の親に限らず、20~30代の子どもの親でも発生していたりするのです。親によっては、“そろそろ結婚したら”、“子どもを早く産まないと”など、子どもの生き方に口を出す人っていますよね。その延長で、ピルに関しても、自分がなじんできたモノじゃないから“危険なモノと決めつけて勝手なことを言っているのだと思います。
親に自分のからだのことを決めさせては絶対にダメ」
ミラ「本当ですね。私は、幼いときに親から逆に病院に行ってみたらと言われたので今思えばありがたかったです。子どもにとって一番身近な性に関するロールモデルって親だと思うから、正しい知識を親御さんも知ることが大切」

ピルを飲んでいるコトを積極的に発信しよう

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宋先生「親ブロックの逆で、周りの友達がひとりでもピルを飲んでいると、突然親近感が湧いたりもするもの。ビルを飲んでいる人には積極的に発信してもらいたいな、と思いますね。SNSでポストしてもいいかも」
ミラ「私がsweetでやっている連載も、その一助になればいいなと思っています」
宋先生「メディアの影響力ってやっぱりすごいから、大いに貢献しているはず！10年前はこうやってインタビューでピルの話をしていても、全部カットされていたけれど今はこうして特集が組まれる時代になりましたね」
ミラ「ピルに関する正しい知識を知って、それを発信していくことで、生理痛やPMSに悩む女性がひとりでも楽になれればいいなと思います」

自分に合うお医者さん＆ピルに出会おう

ミラ「ピルの副作用って具体的にはどんなモノですか？」
宋先生「最初は吐き気や頭痛が1週間から10日くらい出ることがあるけれど、おさまってくることがほとんど。あとは、sweet世代では頻度は低いですが血栓症になる可能性もゼロではありません」
ミラ「ピルとひと口に言ってもたくさんの種類があるから、自分に合うピルを見つけるコトが重要ですよね」
宋先生「その通り。そして生理痛と子宮内膜症、過多月経の人は保険がきき、保険適用にすると保険ピルという中から選べるのでぐっと選べる種類が増えるんです」
ミラ「なるほど。色々と試してみればきっと自分に合うモノに出会えるはずですよね。それと同時に、自分に合うかかりつけの婦人科を見つけることも大事だと思っていて。私も今の病院で3つめ。自分の考えと似た先生を見つけることが大切だなあと」
宋先生「その通り。自分の考えと合う先生に出会うためには、病院のウェブサイトをちゃんと見ることが大切。そこに書いてある内容に違和感があった場合には、自分と合わないのかもしれない。あとは実際にその病院にかかった人の口コミを聞いてみましょう」

ABOUT SEX
幸せなセックスって何だろう

sweet世代の女性が集まると必ず話題にのぼるのが、きっとSEXのお話。パートナーとのレス問題や、オーガズム問題など…….幸せなSEXについて今一度考えてみよう。
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スタイリスト私物

トイの発展により女性のオーガズム事情が進化！

ミラ「最初から核心に迫りますが、永遠のテーマである女性のオーガズム問題。実際にどの程度の女性が感じられているのでしょうか？」
宋先生「セックストイがここ数年でグッと普及して手に取りやすいモノも増えてきたことをうけ、マスタベーションではオーガズムを感じるという女性が増えてきていると感じますね」
ミラ「トイ以外にも女性のコトを考えたプロダクトもたくさん登場していますもんね」
宋先生「はい。ただ、ことセックスとなると話は別。からだの構造的に、女性は男性に比べて自分でイケるものではないので、セックスでのオーガズム体験は諦めている女性も多いのが現状です。男性のテクニック不足、というケースもあったりもして」
ミラ「幸せなセックスのためには、セックスにおける女性のオーガズムも欠かせませんよね」

自分の“気持ちいい”を相手と研究しよう

ミラ「女性がセックスでオーガズムを感じやすくなるためにできるコトはあるのでしょうか？」
宋先生「彼とのセックスでトイやジェルなどを取り入れてみるのも、ひとつ。あとは、女性向けのAVを一緒に見て、“私はこうしてほしいな。こうしてもらうと興奮する”っていう、気持ちいいポイントをパートナーに伝えてみることも大切ですね」
ミラ「恥ずかしがらずに、パートナーとセックスに関するコミュニケーションをとることが大切ですね」
宋先生「そうだと思います。あと、女性側がセックスにおけるオーガズムを諦めてしまわないことが大事。大好きなパートナーと、試行錯誤しながら色々とトライしてみることで、トビラが開ける気がしています」

セックスレスって予防するもの。日ごろからセックスについて積極的に話すことが大切

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ミラ「セックスレスをテーマにしたドラマが地上波で放送になるなど、社会問題となっている“レス問題”。先生のクリニックにも相談しに来る患者さんはいますか？」
宋先生「とても多いですね。レス問題に関して悩んでいるのは男性のほうが多いけれど、逆もしかりで、最近は女性で悩まれているケースも多いなと実感します」
ミラ「セックスレスに対してできることって？」
宋先生「レスって、なる前に予防するモノだと思っていて。日ごろからふたりのセックスに関してコミュニケーションをとって話す土壌が大切。“ふたりだけの最高のセックスを追求しようね”という、意識を共有しておくことが欠かせませんね」
ミラ「なるほど！なってからでは遅いのですね」
宋先生「付き合い始めのころなどは誰も、まさかレスになるなんて思ってもみないですよね。でも、どのパートナーにも起こりうること。“自分はほっておいても相手に求められる”ってどこかで思っていませんか？それは甘い考え。セックスは人間性が出る映し鏡のようなモノなので、日ごろからきちんと向き合うことが大切ですね」

吸引系？クリトリス刺激系？自分に合うトイに出会って!!

ミラ「先ほどお話にも出ましたが、最近はトイの進化が目覚ましいですよね！」
宋先生「フェムテックブームが影響して、次々とあらゆる種類のトイが登場しています。今までないがしろにされてきた女性のオーガズム問題の解決にひと役買っていて、素晴らしいですね」
ミラ「婦人科の先生の視点から、オススメのトイなどはありますか？」
宋先生「トイ初心者の方は、吸引系かクリトリス刺激系のトイから始めてみるのが、ハードルが低くてよいかと思います。慣れてきたら、少しずつ挿入系のトイに挑戦してもいいですね」
ミラ「気に入ったトイがあれば、パートナーとのセックスで取り入れてみても、楽しいかもしれませんね！」
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