――監督とのお仕事は初めてでしたが、いかがでした?

磯村:僕は監督とは同学年なのでどこか通じ合う部分もあって。クランクインの前から、一緒にサウナに行ったり、食事に行ったりして、役や作品のこと以外でお互いのパーソナルな部分を共有していったんですよ。

そのおかげで、お互いにいい状態で撮影に入ることができた気がしているんですよね。これからも良き戦友みたいな形で、一緒に作品作りをやっていきたいなと思いましたね。特にこういう作品を一緒に乗り越えられた、っていうことは大きいですね。

それは、共演の皆さんも同じで、撮影が終わってからも定期的にみんなで集まってご飯食べに行ったりとかしてるんですよ。

岸井:演出が不思議なんですよね。1人ずつ「こういう風にしてみよう」とかいう感じではなく、私のそばに来てボソボソッ、霧島さんの方に言ってボソボソッ。それで去っていくみたいな。

でも、それがよかった。ほんとに助けられましたね。7〜8年この脚本を温めてきたからこそ、余計なものがない。この感情に持ってくのが難しいとか、この状況全然理解できないとか、そういう悩みが1つもなかったんですよね。

共演の皆さんも同じだと思うんですが、作品に向き合う気持ちもみんなピタッとあったと思うんです。

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