寒い季節になると、心の芯までじんわり温めてくれる物語を手に取りたくなるもの。部屋の中でブランケットにくるまって、ホットドリンクを片手にゆっくり過ごす時間こそ、疲れた体や心をほぐすのにぴったりですよね。そこで今回は、冬にこそ読みたい心がほっこりする小説5冊をご紹介します。どの作品も読み終わったあとに優しい気持ちになれるものばかりなので、ぜひお気に入りの1冊を探してみてください。
Ⅰ 蜜蜂と遠雷(恩田陸)
音楽と人とのつながりをテーマにした本作は、国際ピアノコンクールを舞台に、10代から20代前半の才能と情熱を鮮やかに描き出しています。主人公たちそれぞれが抱える苦悩や希望、そして演奏を通じて沸き上がる感情が、読む人の胸を強く揺さぶるのが魅力です。
この作品のポイント
・“音”や“音楽”を文字で描く独特の表現力が抜群。ピアノの旋律が頭の中に響くような臨場感が味わえます。
・登場人物同士のやりとりが活気に満ちていて、読んでいるだけで自分も舞台に立っている気分に。
・競争の中にも、音楽を愛する者同士の共鳴や思いやりがあり、読後に優しい気持ちになれます。
音楽は気持ちを癒やしてくれる大切な存在。ショパンやモーツァルト、ベートーヴェンといった名曲が小説の中で繰り広げられる様子は、読んでいるだけでまるで音楽会に参加したような高揚感を与えてくれます。これまであまり馴染みがなかったクラシック音楽に興味を持つきっかけにもなりました。寒い日でも、心の中に穏やかな火を灯してくれる一冊です。
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