――アフレコはご一緒にされたんですか?

実はセバスチャン、(坂本真綾さん演じる)シエル、サリヴァン、(小林親弘さん演じる)ヴォルフラムはずっと一緒に録っています。

アフレコしている中で、釘宮さんのお芝居から余計な味付けとか、「こうやってやろう」っていう欲みたいなものを感じないんですよね。とにかく役にまっすぐ向き合っている感覚があって、だからこそ僕もセバスチャンとして自然と彼女に傅けるし、彼女の一挙手一投足に思わず笑ったりとか。セバスチャンが笑うっていうのはあんまりないんですよ!そういう意味でも、サリヴァンからずっと目が離せないです。

 

――アフレコ中に印象的な出来事などはありましたか?

(ヴォルフラム役の)小林親弘くんが第1話で言い間違いをしたんですけど、それがものすごく面白くて!(坂本)真綾ちゃんがあまりに笑いすぎて、そのあとセリフが言えなくなるっていうことがありました。

親弘くんの「さっさと」というセリフが、台本では「ささっと」になっているという誤植があって、原作が「さっさと」なので、親弘くんが「これ“さっさと”に直していいですか?」ってスタッフさんに確認したんです。でもいざ本番をやったら「せっせと」って言ったんですよ。自分で確認したのに(笑)。それで真綾ちゃんの笑いが止まらなくなっちゃった。

でも、彼は狙ってやってるわけじゃないんですね。それも含めてヴォルフラムのようで、現場がすごい和みました。

小野大輔