――教養や武術など超人的な力を発揮する超万能執事のセバスチャンですが、小野さんが欲しいと思った能力はありますか?

料理がすごく上手で、どの国のどんな料理でも作れるんですよ!純粋に僕は食べるのも好きだし料理をするのも実は好きなので、いいですよね、なんでも作れるって。

あと要領がいいんですよね。今回、ヴォルフラムの要領が悪いっていうところが出てくるので、セバスチャンがいかにマルチタスクができるのかが殊更強調されていて。

掃除も炊事も家事全般、全部できる!しかも超スピードで並行してできる、あのマルチタスクをこなす力は僕も身につけたいです。

 

――本作のファンの方にはもちろん、まだ『黒執事』を観たことがないというsweet読者の方もいらっしゃると思うので、ぜひアニメ『黒執事 -緑の魔女編-』の魅力も含めてメッセージをお願いします!

sweetは28歳をターゲットにした雑誌ということで、僕も28歳の頃の自分を思い出しています。『黒執事』をやるちょうど2年ぐらい前ですかね。声優としては役をいただき始めて、だんだんと仕事が軌道に乗り始めているんだけど、まだ自覚するところでは1人前ではない。まだ何者でもない自分でした。

そんな中で『黒執事』に出会うことで、役者としても人間としても1つ成長することができた。そしてその先で素敵な役者人生を迎えることができました。今振り返ると本当に素晴らしい作品に出会えたと実感しています。

これから30代に向かって大人になっていく皆さん。観ていただいて必ず思うところ、感じるところがあると思います。『黒執事』は、その作品に触れて、受け止めて、愛してくださることによって1つ大人になれる。そんな奥深くて素敵な作品だと胸を張って言えます。

まだご覧になっていない方は、ぜひこの機会に触れていただいて『黒執事』の世界を堪能していただきたいと思います。

 

――ありがとうございました!