――誠と大地の友情のように、世代を飛び越えた交流の素晴らしさも映画の見どころです。原田さんと中島さんは、世代感の異なる友情について、どんなところに魅力を感じますか?

原田「(中島さんに促して)どうぞ。颯太くんが喋っている間に僕が考えるから(笑)」

中島「はい(笑)。いろんな世代が集えば、いろんな常識を知れるし、お互いの角度から見たものを共有し合えるっていうのが、すごく素敵なことだと思います。でも僕は、世代の違いって本当はあんまり関係ないと思っています。年齢に関係なく好きなもので繋がれるし、お互いを尊重しあえれば、それがいちばん素敵な関係なんじゃないかな、と思うんです」

原田「僕も颯太くんと同じですね」

中島「あ、ちょっとラクしてませんか? 泰造さん(笑)」

原田「本当に同じ。颯太くんと喋っていると、いろんなことを教えてくれるんだけど、逆にこっちが教えることなんか本当になんにもないの。もちろんみんなが颯太くんみたいっていうわけじゃないけれど、『この年齢の時、自分ってこんな風に大人だったっけ?』とか、改めて反省したりするんです。だから、なんか喋っててラクかな。歳とかあんまり関係ないんだな、と思った。僕より上の世代に関しても、ある程度付き合いができてくると、みんな同じような、同期みたいな感じになってくる。そういう感じ、楽しいですよ」