――これまでにも「紅蓮華」や「炎」をはじめ、『鬼滅の刃』の楽曲を担当されてきたかと思いますが、今回の楽曲から感じた“進化”や“変化”はありますか?

「紅蓮華」からもう6年も経っているんですよね。炭治郎たちと共に、私自身も成長したと感じています。

「紅蓮華」を歌わせていただいていた頃は、炭治郎がまだ妹を自分で守れない少年でしたが、彼らの物語も時を経て、炭治郎自身もすごく強くなりました。例えるなら、トレーニングをして筋肉がついたような感覚です。

それは私の歌にも言えます。昔、「紅蓮華」の頃は、感情をぶつけることで強さを表現する歌い方が主流でした。でも6年経って少しバランスが取れるようになったというか、感情表現の幅が広がったんです。ただ感情をぶつけるだけでなくコントロールできるようになったというか。

炭治郎が技の使い方を覚えて使いこなせるようになったように、私自身も歌でそうした部分を感じています。キャラクターと一緒に成長している感覚ですね。

 

――本作は炭治郎や柱たちをはじめ、各々のキャラクターが戦いに挑んでいる姿が並行して描かれていますが、LiSAさんが第一章で特に注目しているキャラクターはいますか?

どの章も本当に大好きなんです。しのぶちゃんも善逸の物語もすごく素晴らしいですし、すごく悲しくて、心が痛みます。でも、やはり煉獄さんの気持ちを連れて共に戦ってきた私としては、今回の猗窩座との戦いが一番の見どころというか、一番推したいポイントです。

LiSA