―キャラクターとご自身に共通点はあると思いますか?

山田「私は共通点があまりなかったです。ないからこそ、チャオに対して尊敬の念を抱くというか、ステファンに対する愛情をすごく真っすぐに持ち続けているところも含めてすごいなと思いました。『おうちにある宝物は必要な分だけあればいい』というシーンがあるんですが、私はいろいろ買っちゃうので(笑)、すごくできたお姫様だなぁと思います」

鈴鹿「僕も共通点はないのですが、ステファンが過去の出来事を含め、今自分がしたいと思うことへのまっすぐさ、自分が思っているものへの強さというのがすごく素敵で。そこを僕は見習いたいというか刺激になりました。自分にそういうのがあるかと言われたら……またちょっとベクトルが違うかもなぁと思うので、そこがステファンの良さだなと」

―この映画は恋がテーマですけど、このシーンが自分の中でときめいた、きゅんとしたなって思ったシーンはありますか?

鈴鹿「きゅんきゅんかぁ」

山田「ステファンが殴られて倒れたあとにチャオがおうちで介抱するシーンがあるんですけど、なんかすごくきゅんとしました。2人がこれから一緒にいられる未来が見えた瞬間だなと思えて好きです。そしてチャオが人魚なのか魚の姿なのかそこにも注目して映画で見ていただきたいです」

鈴鹿「チャオが初めて魚を揚げたお弁当を持ってきてくれた時はすごく頑張ってくれたんだなって。絆創膏をしてまで頑張っているという姿がすごく愛おしいじゃないですか? その1つ1つの行動に、この人、この魚、この人魚の(笑)中身を知れば知るほど、魅力的になっていくなと思います。たくさんある魅力の中の1つがお弁当を作ってきてくれたシーンで、すごく健気で愛おしいなぁと思いました」