【妻夫木聡&広瀬すず】「手を取り合って乗り越える雰囲気を作ってくれたのは、妻夫木さんだった」(広瀬)【sweet web独占】
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――お2人は、この作品以外にも沖縄を舞台にした作品がキャリアの重要なところにありますよね。作品を経て沖縄への想いで変わられたことはありますでしょうか?
妻夫木「この映画でようやくちゃんとした意味で向き合えた、という気がします。ずっと愛していた場所ではあったんですが、自分の力ではどうにも発信し尽くせない想いがありましたし、それに着手していないことに対して憤りもあったんです。僕は役者だから役者として芝居を通して発信しないといけない、と思うですが、それがようやくできたのかな、と。自分が唯一発信できる芝居を通して、この作品で沖縄と向き合うことができた気がするんですよね。沖縄で知るべきこと、そして僕らが真剣に考えて向き合わないといけないことに、ようやく近づくことができたんじゃないかと思います」
広瀬「私も『怒り』の沖縄パートを経験したことで、沖縄の歴史には私たちが覚悟を持って向き合わないといけないことがある、というのは理解しています。気軽に立ち入るようなことはできない分、この作品で体現しようとすることには、すごく覚悟がいりましたし、挑戦したいという強い気持ちもありました。だって、こういうことを知っていくことで、自分自身の人生にも確実に影響がありますから。ある意味、今回の現場はなにかに試されているような緊張感がありましたし、そんな沖縄との縁を感じてしまうこともありました」
●CINEMA INFO.
『宝島』
Story:1952年、米軍統治下の沖縄。「戦果アギヤー」という若者達は、米軍基地に侵入して物資を奪い、それらを困窮する一般人に分け与えていた。ある夜の襲撃で、思いもよらぬものを手にしてしまい、リーダーのオン(永山)が失踪。それをきっかけにグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)らは別々の道を歩み始めるのだが……。
監督:大友啓史/原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)/出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧 ほか/配給:東映、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/公開:9月19日より、新宿バルト9ほか全国順次ロードショー
© 真藤順丈/講談社 © 2025「宝島」製作委員会
プロフィール
●妻夫木聡/つまぶきさとし
1980年12月13日生まれ、福岡県出身。オーディションでグランプリに選ばれ、1998年にドラマ『すばらしい日々』で俳優デビュー。2001年の映画『ウォーターボーイズ』、2004年のドラマ『オレンジデイズ』、2009年のNHK大河ドラマ『天地人』など話題作に出演。2010年の映画『悪人』で『第34回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞、2016年の映画『怒り』で『第40回日本アカデミー賞』最優秀助演男優賞を受賞。2022年の映画『ある男』で『第46回日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を受賞した。
●広瀬すず/ひろせすず
1998年6月19日生まれ、静岡県出身。2012年に『ミスセブンティーン2012』を獲得。2013年、フジテレビ系ドラマ『幽かな彼女』で女優デビュー。2015年、日本テレビ系ドラマ『学校のカイダン』で連続ドラマ初主演。同年に出演した映画『海街diary』の演技で多くの新人賞に輝いた。映画『四月は君の噓』(2016年)、映画『怒り』(2016年)、NHK連続テレビ小説『なつぞら』(2019年)、映画『ラストレター』(2020年)、映画『流浪の月』(2022年)、映画『ちはやふる』シリーズなど数々の映画やドラマ、CMで活躍。
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