──『Venus』のテーマになっているルッキズムについても深掘りさせてください。ルッキズムを考えるようになったきっかけは、何かありますか?
全然考えていなくて、そもそもルッキズムっていう言葉の定義も理解しきれていない部分があったんです。だから“ルッキズム許さないぞ!”みたいに思っていたわけではなくて、普段腹が立つことを集めていたら、こういう形になっていた感じ。
この曲って、最初はもともと恋愛がテーマだったんですよ。“なんで私を振るねん”、“この私をよくも振ってくれたな!”みたいな。別れた後に相手が別の人と付き合っているのを見て、“この私のチャーミングさに気づかないなんてもう結構です”って思ったのを発端に、ルッキズムっていうワードにたどり着いた気がします。恋愛に限らず、もっと中身を見てくれたらいいのになぁって、中身を見せたいなぁって。中身が素敵だったら、きっと見た目も素敵になりますよね。
──今チャーミングさという言葉が出ましたが、ご自身の一番のチャームポイントをお聞きしたいです。
喋るときに手をハートにしちゃうところ。最近、よくやっちゃうんです。好きな人がいて、その人と喋るときとか……。
──分かりやすく素直に好意が伝わりそうで、いいですね。相手のご反応は?
あまり触れられたことないです。
──“ありのままの自分”を受け入れられるようになったきっかけや、象徴的だった出来事はありますか?
明確にこの日からっていうのはないんですけど、トレーニングや食事制限をやり始めた頃から、自分可愛い!って思えました。顔が可愛いとか、そういうわけじゃなくて、しんどいトレーニングなのに、めっちゃこの体頑張ってくれてるやん!っていう気持ち。この手もこの足も頑張ってくれてる~!ありがとう~!みたいな愛しさが込み上げてきたんです。自分の体を大切に思えてきて、そしたら自分の好きなように生きていきたいなぁって自然と思うようになりました。