【水上恒司×山田杏奈】「このドラマがつまらなかったら俳優部のせいです! 個人の意見ですけど(笑)」(水上)【sweet web独占】
#Tag
―そこを踏まえた上で、どういう風に役作りをしましたか?
水上「今回のドラマが会話劇なんです。例えば、1話のシーン1終わりのセリフとシーン2の頭のセリフがかかってたりするんですよ。同じ言葉で、同じ文字なんですけど意味が違うっていうおしゃれさもあって。あとは逆に出来上がっているからこそ見落としがないかっていう緊張感もあるんですね。日々撮影に臨むにあたって、これって他にも演じ方があったんじゃないかな?みたいなことがあるんですけど、演じてる僕らでさえそう思えるぐらい色んな要素が詰まっています。僕が演じる大学生・都成剣之介、杏奈ちゃんが演じるヒロイン・水町ことみの正解を僕らとして提示しますけれども、いくらでもやりようがあるっていう。やっちゃいけないことはあるんですけど、本当にやりようはめちゃくちゃあるっていう意味で、色々楽しんで作れるし、可能性は無限にあるなという風に僕は捉えていますね」
山田「このあとの展開に関わってくるので詳しくは言えないのですが、私たちが演じる都成、水町以外の『シナントロープ』メンバーもそれぞれの人生があって、ストーリーに関わってくるキャラクター性だったり、過去が物語の進行に関わってくるというような、しっかり作り込まれた群像劇になっています。なのでズレないようにしなきゃいけないし、説得力をもたせるにはどう振る舞ったらいいんだろうとか考えながら作っていってるっていう感じですかね」
―今回は同世代の方と共演ですが、共演者の皆さんと対峙して刺激を受けたところはありましたか?
水上「それでいうと全員です。僕自身がまもちゃん(萩原 護さん)が3回目で、一番共演回数が多いんですね。で、杏奈ちゃんともっちー(望月 歩さん)が2回。他の皆さんは初めましてなんですけど、やっぱり共演経験がある方とまた違う役でご一緒するっていうのは安心感もあるんですが、いいところや違いを見せたいっていうのもありつつ、違いを見せてほしいっていう欲があるのがやっぱり最初に出てきますね。だから杏奈ちゃんに対しても、別になめてたわけでも上から目線で見てたつもりも全くないんですけども、こんなによく考えている役者さんなんだなっていうのは、今回の共演で発見できて嬉しかったですね。『シナントロープ』が、(8月末の段階で)3分の2ぐらい撮影が終わってますけど、自分も自分を奮い立たせさせないといけないような刺激を受けて、お互いに成長できてます」
山田「ありがとうございます。そうですね、誰か1人って言うのは難しいんですけど」
水上「そういうときは主演って言った方がいいんだよ(笑)」
山田「刺激を受けたのは主演の水上さんです(笑)。実際のシナントロープの店舗セットでリハーサルをやったときに、水上さん演じる都成の芝居をベースにこのドラマは動いていくなと感じました。そこにのっかっていけば、もう大波にのったっていう安心感がある。もちろん役的にもそうですし、物語の中で都成の会話のテンポ感だったりが大きな要素になっていると思います。だからそこをどうするか、(水上さんにとって)すごく大きな選択だったと思うんですけど、一度引き込まれたら、もう大丈夫だなという気持ちをリハーサルで感じたぐらい、しっかりどんと構えていてくださる安心感があります」
#Tag