──“生まれ変わるんだ。”というキャッチコピーが印象的でした。その作品のテーマにかけて、ご自身のターニングポイントになった出来事を伺いたいです。

綾野「時々そういうことを聞いていただくことがあるので、考えるのですが、結局のところデビューしてなきゃどうにもなってないだろうなと思います。そういう意味で、デビュー作の『仮面ライダー555』は、21歳のときに役者の世界を志すきっかけを与えてくださったので、ずっと感謝し続け、想いがあります」

北村「僕は8歳のときにスカウトされたのが、明確な人生のターニングポイントだと思います。初めて出演した映画が『DIVE‼』っていう作品だったんですけど、そのために毎日プールで日焼けを作ったのが人生初めての役作りでした。あとは、その後の『TAJOMARU』っていう作品も覚えています」

綾野剛

綾野「『TAGOMARU』のときに共演してたの!?あれ匠海だったんだ」

北村「そうですよ、あれ僕です。そういう出会いを積み重ねながら、こうやって剛さんとまた出会い直すっていうね、面白いですよね」

「僕もお二人と同じように、初めて映画に出演したときはやっぱり印象深いです。すごく準備して、お芝居する気満々で現場に入ったんですけど、監督に“芝居するんじゃない”ってめちゃくちゃ怒られて……」

林裕太

「お芝居ってなんだろう?ってことを改めて考えさせられたというか。監督含め、そのときのャストの方々にも支えもらって、初めて“あ、役者ってめちゃくちゃ大変な仕事なんだ”ってことを体感したんです。だからこそ、その映画をきっかけに、この世界の深みにハマりたいなって思い始めた気がします」