──今回、W主演を一緒に務める松島聡さんの印象も伺いたいです。
聡だったからこそ絶対この作品を一緒にやりたいと思ったし、本当に楽しみにしていました。以前別のドラマで共演したのですが、その時よりもガッツリ一緒に芝居ができたので、より聡の誠実さを間近に感じました。本当にいい人なんです。僕は勝手に、“松島聡の一番の武器=誠実さ”だと思っています。誰に対しても、どんな事柄に対しても、芝居に対しても、すべてにおいて真っすぐしている。僕はその姿にいろんなことを学んでいます。
──松島さんの誠実さを感じた具体的なエピソードなどはありますか?
必ず大きな声で挨拶してくれるところ。「すみません、お待たせしました」とか「ありがとうございます」とか、そこまで言わなくてもいいよって言いたくなるぐらい、気配りが素晴らしいです。当たり前のことなのかもしれないけど、基本がすごくちゃんとしているというか。
あとは今回、原作や脚本をリスペクトした上で、千石としてのセリフ回しをアレンジすることがあったんですが、どのセリフの言い回しを変えるか事前に伝えてくれて、相手のことを考えて行動してくれる誠実な人。
──千石と晴海の関係性を表現するために、お互い振り合わせたこと・意識したことがあれば教えてください。
以前ドラマでご一緒したときも、自然とフィーリングが合う感覚はあったんです。そして今回、再び共演できることになって、改めて距離を縮めるところから始めました。僕の家にも遊びに来てもらいました。
あとはそれぞれの役に対しての捉え方について意見交換もしましたね。2人とも原作をリスペクトしたいという気持ちは同じで、その上で僕らにしかできないものを出したいと思っていて。普段は役者同士で役のことを立ち入って話す機会ってあんまり多くないんですけど、そういう話ができるぐらい信頼関係が作れてるんじゃないかなって、僕は思ってます。
白洲迅