11月7日(金)に公開される映画『トリツカレ男』。この記事では、本作にご出演される上白石萌歌さんをクローズアップ。共演者である佐野晶哉さん(Aぇ! group)とのエピソードから、今トリツカレていること、作品の見どころまで……♡ 様々なお話を深掘りしてみました!
──改めてこの作品へのご出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
アニメーションとミュージカルの融合ということで、珍しいテイストの作品だなと思いました。私自身、いしいしんじさんの本が大好きで。エッセイをはじめ、お家にいろんな本があったんです。だから、いしいさんの世界にこういう形で飛び込めるのがとても嬉しかったです。あとは、なにより絵コンテがとても素敵!早くこの世界に飛び込みたい気持ちでいっぱいでした!
──台本読んだときの感想はいかがでしたか?
もともと原作を読んだときに素敵だなと思っていた言葉や描写の仕方が、そのまま反映されている印象でした。早く発したいなっていうセリフがたくさんあったので、色々とイメージをしながら、読み進めました。
──ご出演を機に、改めて原作も読まれていたんですね。
はい、原作も読んだからこそ、脚本からいしいさんの世界観を大切にされている感じがすごく伝わってきました!
──特に思い入れのあるシーンや、好きなシーンとかはありましたか?
ペチカが「実際にはできっこないけど、ときどきブレーキの壊れた自転車で坂を下っていく自分を想像するの」ということをジュゼッペに打ち明けるシーンが特に好きです。あのシーンに、ペチカの内なる狂気と言いますか、激しさを秘めている感じがよく伝わってきて。彼女はとても奥深い、様々な面を持った人なんだなと感じられました。
──ペチカの内なる狂気……!あのシーンは、私もすごく印象的でした。ちなみに、ペチカの第一印象はいかがでしたか?
第一印象は、内側にいろんなものを抱えていそうな女の子。太陽と月だったら、月のような奥ゆかしさがある子だなと思いました。とてもミステリアスで、それを人に知りたいって思わせるような魅力を持っています。私も早く彼女のことを知りたいなと思っていましたね。
──上白石さんと共通点はありますか?
ジュゼッペに心を開いたペチカがジェット風船のように喋るっていうシーンがあるんですけど、私もそういうところがあるなって思いながら演じていました。友達に対しては、話し出すと止まらなくなります(笑)。
──ペチカを演じるにあたって意識したことなどはありますか?
病気のお母さんがいたり、過去に重大な秘密を抱えていたり……そういうところに、私が第一印象で感じた心の曇りを感じました。ジュゼッペと出会うことで、そんなペチカの凍った心が、どんどん雪解けしていくみたいに演じられたらいいなと意識していました。彼と過ごす時間が、すごく豊かに見えるよう、大切にしました。