Q.この人の優しさ沁みたな…というエピソードはありますか?

🍑「高校の担任の先生ですね。僕は工業高校で、いわば就職するための学校。授業に出席しないと、『仕事も休むのか、お前ら』的な思想なんですよね。それはもちろんそうなんですけど。
他の先生は『ダンスで東京に行くとか言ってるけど、まずは手に職をつけないと』みたいな感じだった中で、担任の先生は『ダンス、すごいらしいな』と言ってくれて、『ちゃんと分かってると思うから、大事な時はしっかりと学校にも集中して、ダンスは全力でやれ』ということをリアルな立場で話してくれていました。
普通、先生だったら『絶対に学校に来い』とか『レポートを絶対出せ』と言うんだろうけど、その担任の先生は僕がレポートを忘れた時も『夜遅くまで練習してるのも知ってる』と言ってくれた。唯一って言ったらあれですけど、学校での理解者がその先生でした。その時はそれでさえも『うるさいな』ぐらいに思ってたんですけど、今、思うと優しいなと思いますね」

――たった一人の理解者学校にいるかいないかで全然環境が違ってたわけですもんね。

🍑「そうですね。 だから自分も逆にしっかりと宿題をやって持っていきました。そうすると先生は『よくやったな』と言ってくれた」

――いい先生ですね。 目先の単位とかじゃなくて、生徒の人生のビジョンみたいなのをちゃんと見てくれてた先生なんでしょうね。

🍑「僕がダンスでしか生きていかないのを先生は気づいてたんでしょうね。なので、先生もそういう接し方をしてくれたのがありがたかったです」