作品製作中に垣間見えたお互いのスウィートな部分に注目

作品の中では緊迫するシーンが描かれていましたが、撮影以外の場所ではどのようにコミュニケーションを取っていたんですか?

佐藤「最初に飲みに行ったりしたよね。裕貴とは同郷なせいなのか、以前映画祭で会った時から、なんかちょっと慕ってくれてる印象があって。X(旧twitter)でもフォローしてくれているんだけど、俺はそれを全く知らなくて。テレビで裕貴が志村けんさんの役をやった時に(『志村けんとドリフの大爆笑物語(2021/フジテレビ)』)、福田雄一さんの演出ということで、僕も気になってXを見たらフォローしてくれていることに気がついて」

山田「あの作品はコロナ禍だったので5年くらい前ですね。僕はもっと前から面白い俳優さんだなと気になっていて。なので、もう一種のファンみたいな気持ちで追っかけていたみたいな感覚でした」

佐藤「なんだかんだ色々ご縁を感じていたんだけど、やっぱり今回は芝居で共鳴できたのが嬉しかったですね」

そして、『sweet』という雑誌名にちなんで、お互いのスウィートな部分を教えてください。

佐藤「すぐにちなむんだから(笑)」

山田「撮影の合間、二朗さんが寛一郎(伊勢役)君のことをすごく可愛がっていたんです。僕は寛一君って呼んでいるんですけど、寛一君のことばっかり可愛がるから、僕ももうちょっと可愛がってほしいなとずっと思っていました」

佐藤「そんなの、今、初めて聞いたわ(笑)。作品の中でね、冒頭からずっと一緒にいるのが彼だけなのよ」

山田「それで、“寛一、面白いなぁ”っていつも二朗さんが言ってて。寛一君って撮影現場で、今日はもう帰れるってなったらすごく嬉しそうな顔をするんですよ」

佐藤「そうそう。物凄いね、笑いを噛み殺したような顔をするんだよね。先輩方はまだ残っているわけだから、あんまり笑っちゃいけないんだけど、嬉しさが隠しきれないのが、可愛いな、こいつって思って」

山田「そんな寛一君を見ている二朗さんがスウィートだなって」

佐藤「僕は確かに寛一郎を可愛がっていたんですけどね、そんな風に思う必要ないのに、僕も可愛がってほしいなって思う山田裕貴がスウィートです」

美容家電のCMに出演されている山田さん、変わらない若々しさをキープし続けている佐藤さんそれぞれに美の秘訣を教えてください。

山田「結局は心なんだと思います。真心が一番大切。僕自身ができているかどうかはわからないけれど、そうありたいと思うし、自分が正しいと思うことにすら疑う心を持ち、自分はちゃんと輝けているのか、人に輝きを与えられる人になっているかということを日々考えることが大切だと思います」

佐藤「それを俺の意見として採用していただきたいです」

最後に、10月31日より公開中の映画『爆弾』を見てどんなことを感じてほしいですか?

佐藤「そういう杓子定規な問いかけが当てはまらないというか、何を感じてほしいとかではなく、極上の映画体験を映画館で味わってほしいという思い、もうそれだけです」

山田「観る方が誰を中心に観るのか、それをどう感じるかで全く違う内容に見えてくると思うので。だからこう見てほしいと提示してしまうことで狭めてしまうことになってしまう気がするので、まずは極上の映画体験を体感してください」

佐藤「盗まれた。完全に(言いたいことを)盗まれました!」

山田「あなたの爆弾はどこにありますか?その答えを映画館で見つけてください!」

 

映画『爆弾』

公開日:10月31日全国ロードショー
(c)呉勝浩/講談社 (c)2025映画『爆弾』製作委員会

STORY酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが……。

出演:山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍太、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗ほか
監督:永井聡
原作:呉勝浩
配給:ワーナー・ブラザース映画
制作会社:映画『爆弾』製作委員会(制作プロダクション:AOI Pro.)
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/bakudan-movie/