『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ | 永遠の憧れNY。五番街のきらめきと、彼女の切ない素顔

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ

アラサー女子の永遠の憧れ、ニューヨークが舞台のこの一冊は外せませんよね♡ 

主人公ホリーの憧れの象徴としての「五番街」にはティファニー本店はもちろん、カルティエ…のような高級ジュエラー、グッチやルイ・ヴィトンといったトップメゾン、そしてバーグドルフ・グッドマンのような老舗百貨店が軒を連ねています。

そんなエネルギッシュな大都会の空気感を想像しながら読むと気分はまるでNYにいるみたい♪

見どころは、 映画とはまた違う、原作のホリーの複雑な人物像。

大都会で必死に自分らしくあろうとする姿に、胸が締め付けられます。気まぐれで掴みどころがないのに、なぜか目が離せないホリー。彼女の『自分らしさ』を貫く生き方に、勇気をもらえるかもしれません。

ボリュームは意外にも「中編小説」なので、思っているよりずっと読みやすく、週末に一気に読めてしまいます。読むたびに新しい発見がある、奥深い物語です。