アーティスト、タレント、俳優と多彩な顔を持つあのちゃんが、全編書下ろしの『哲学なんていらない哲学』を刊行。
自由で唯一無二の言葉を紡ぐあのちゃんの撮りおろしインタビューをお届けします!

――“哲学書”を書こうと思ったきっかけはなんですか?

あの「きっかけは書きたいって思ったから。その理由はあんまりなくて……うん。じつは今まで本を書きたいって思ったことはないんですが、ふつふつと初めて本を書きたいっていう感情が出てきちゃったんです。この感情がずっと続くものかわからないですし、この本でも書いてるように、感情って一定じゃなくて、どんどん変わってくものだから、今書いておかないと、という感じでした」

――ある意味、哲学的なタイトルですよね。

あの「哲学、あんまり知らなくて。否定的な言葉を言われることがぼくは多いし、ぼくも言っちゃってるときあると思うし。ぶっちゃけ、哲学なんてなくても生きてけるでしょとか思っていたけど、そういう考えで生きていても、やっぱり哲学って気づかないうちにあって生きている。だから、『哲学なんて』って思ってる人が読んでもらえるタイトルにしたかったし、そういう否定をするところにもうすでに哲学があると思っているから、このタイトルにしました」

――どんなペースで書いたんでしょうか。

あの「バーっと書けるところは時間があるときに書いて、仕事から帰った夜中、ちょこちょこ書き進めたりとか。ぼくは歌詞を書く時も書き始めたら一気に書くタイプなので、本も似た感じでした。ただ、書き方が難しくて……。自分の感情や経験を書きつつ、どういうことを自分は吸収してきたのかっていうところを中心にしていたので、たまに考え込むことはありました」