過去を振り返り軽微な罪に向き合う
その“気づき”が光の向きに変化を生む

齋藤飛鳥連載

齋藤飛鳥連載
肩に掛けたチュールビスチェ※参考商品、チュールロングワンピース ¥44,000(共にマイクロウェーブ)

あからさまな悪意ではないものの、登場人物の誰もが「自分は悪くない」「仕方がない」という想いや小さな無関心の連鎖によって少しずつ加担し、結果としてひとつの大きな悲劇を生んでしまう。起こった悲劇は自分の小さな過ちや軽率な行動によるものだったと気づいたとき、苦痛を伴いながらも、自分の中の弱さや脆さに向き合い認識する。その視点の変化こそ、光の向きがほんの少し変わる瞬間に―。