「HPがゼロになった」過酷すぎたラン・スイム・ラン撮影

―体力的にはかなり大変だったのでは?

森「本当に大変でした。特にラン・スイム・ランのシーンはほぼドキュメンタリーです。泳ぎも走りも全力でやっていたので、演技というよりリアルです。水中カメラマンさんとの水中での撮影映像は、プレーバックなどもないので映像が完成してから初めて観たんですけど、こんなに臨場感があるんだって思いました」

椿「僕は一度、本当にHPがゼロになりました(笑)。午前中に大変なシーンを撮っていて、午後がラン・スイム・ランで颯真が1位になるシーンの撮影だったんです。そのシーンはドローン撮影もあるのでカット割りではなく全部本当の距離で走って泳がなければいけなくてゴールした瞬間に力尽きました」

―海翔と颯真それぞれの魅力と、ご自身とシンクロしている部分を教えてください。

森「海翔はパッと見チャラくて、プレイボーイな感じなんですけど、内面は自分の芯を持っている男の子。適当になんでもこなしているように見えて、徐々にライフセーバーの大切さや素晴らしさに気がついていく様子も海翔がまっすぐでピュアだからこその変化なのかなと。そういう意味ではチャラくて適当なんだけどどこかに真面目な部分もあるというバランスが、海翔がみんなに愛される理由なんじゃないかなと思います。僕も思い立ったらすぐに行動するタイプなのでそういう思い切りのよさが似ている部分なのかなと思います」

椿「颯真はイヤなやつに見えますが、物語が進行するにつれて海翔のことが好きでずっと追いかけ続けていることがわかってくるんです。実はライバルとして海翔のことを一番見ているからこそあの感じになっているというところを理解して颯真を愛してもらえたら嬉しいなと思いつつ、本当に自分とは似てないなとも思います。ただ、水泳で一番になりたいとう一度決めたものに対してずっと突き進んでいくところは、自分と似ているのかなとも思います。皆さんも映画館で『ウォーターガーディアンズ』を観て、家に帰った時に颯真の走馬灯が浮かんでくれたら嬉しいですね(笑)」

―共演者の方で印象に残っている方はいらっしゃいますか?

椿「雄登(砂田将宏)がめっちゃ余裕そうだったよね? ラン・スイム・ランが終わった後もずっと爽やかなイケメンでした」

森「ずっとニコニコしてたね」

椿「なんならいい有酸素運動だったぐらいな感じ。それでいて海が似合うんですよ。1人だけ、“あれ、サーフィン終わり?”みたいな爽やかさでビジュもいい。体力でいうと砂田くんが一番でしたし、郎樹(小西詠斗)は、演技なのか本当に体力がないのかわからないくらいヘトヘトでした(笑)。今もその答えを聞いてないのですが、役作りだとしたらめちゃくちゃ上手だし、リアルなんだとしたらめちゃくちゃピッタリの役だったと思います」

森「郎樹でいうと、僕は1位にならなければいけないシーンでとにかく全力で走っていかないといけない中、スタートの前に『ごめんな、俺、役で遅いからさ、頑張ってね』と言われました(笑)。『無理しないでね、俺めっちゃ遅く行くけど役だからさ』ってちょっと申し訳なさそうな顔をしてて」

椿「ライフセーバーは仲間意識をすごく大切にしていて、最後の1人のランとかスイムが終わるまで一緒にというのがあるので、海翔は1位でゴールしても、郎樹がバディなので、郎樹を迎えにいってもう1回走るんです。なので、実際はラン・スイム・ラン・スイム・ランなんですね。俺は役的に1人だけ鼻で笑って応援しないやつだったんでいいんですけど(笑)。なので、海翔が一番体力を使っていました」

―ライフセーバーの練習で一番難しかったことは?

椿「ボートレスキューが難しかったです。講習を受けたあと、海に入ったのですがボートを入れた瞬間から、波に全部持っていかれちゃう。想像以上に技術が必要でした」

森「チューブレスキューも難しかったです。海の中では手元が見えないので、人を固定するだけでも大変。しかもその状態で泳がなければいけない。実際のライフセーバーの方々は本当にすごい仕事をしているんだなと思いました」