シンガポール在住のお料理インスタグラマー Kanakoさん(@kanako_kgym)に、アジアンレシピを教わる連載がスタート! 旅行に行けない今、おうちでアジアン料理を気軽に楽しんでみませんか?
初回は、スペアリブをスパイスで煮込むシンガポール名物の「バクテー(肉骨茶/Bak Kut Teh)」をご紹介。ガッツリのスペアリブで栄養満点なうえに、スパイスたっぷりの薬膳スープは女性のからだのためにもオススメ! 日本でも手に入りやすい食材で、お鍋で煮込むだけで出来上がります。


材料

・豚スペアリブ……500g
・にんにく……1と1/2個(皮つきのまま)
・水……1.5L
・鶏ガラスープの素……大さじ2(約15g)
・白コショウ(粉末)……小さじ2
・八角……2個
・ローリエ……1枚
・クローブ……3個
・シナモンスティック……1本
・塩……小さじ1/2程度

作り方

1. スペアリブを茹でこぼす

鍋にお湯(分量外)をたっぷりわかし、スペアリブを入れ、再度沸騰したら1分ほど茹で
ザルに上げて洗う。

2. 塩以外の材料を全て鍋に入れ火にかける

にんにくは煮崩れを防ぐため皮ごと入れる。

3. 沸騰したらアクを取り除き、蓋をして50~60分煮込む

4. 最後に塩を入れて味を調える

ご飯と一緒にはもちろん、ミースアという細麵といただくことも。ミースアはそうめんで代用可能です。そうめんを茹で、さっと湯切りをしたら器に入れ、スープを注ぎます。


スパイスの効能を知るともっと楽しい!

このバクテーは、シンガポールがイギリスの植民地だった時代に肉体労働者たちが食べていたもので、骨付き豚肉のボリューム感とにんにく&コショウのスパイシーなスープの組み合わせでパワーみなぎる料理です。スパイスのきいたスープは、病みつきになってしまいそうなほど。アジアン料理はスパイスで決まると言っても過言ではないほど、多様なスパイスを使います。

今回のバクテーで使ったスパイスは、漢方ではこんなからだの悩みへの効能があると言われています。

・八角……冷え性、消化不良、イライラ、憂鬱感
・コショウ……冷え性、消化不良、下痢、憂鬱感
・クローブ……冷え性、消化不良、冷えによる腹痛
・シナモン……冷え性、生理痛
・ローリエ……血行不良、炎症、生理痛

スパイスがピリッときいたアツアツの薬膳スープを飲んで、からだの芯まで温まってみて!


同じスパイスを使ってこんなちょっとしたレシピも!

●スパイスミルクティー

材料

・水……120mL
・シナモンスティック……1/2本
・クローブ……2個
・八角……1個
・ほうじ茶 or 紅茶の茶葉……2人分
・牛乳……240mL

作り方

1. 八角は手で割り、シナモンスティックは包丁の背で砕いて、水とスパイスを小鍋に入れる

2. 1を火にかけて、沸騰したら1~2分煮出す

3.火を止めて茶葉を入れ、2分ほど蒸らす

4.牛乳を入れ、弱火で煮出す

5.好みの濃さになったら、茶こしでこす

仕上げに粗挽きブラックペッパーやジンジャーパウダーを追加しても◎。


【Profile】

Kanako Kageyama

シンガポール在住のお料理インスタグラマー。シンガポーリアンの夫と5歳の息子との3人暮らし。シンガポールをはじめとしたアジアン料理を家庭料理として日々楽しんで作っている。自家製酵母を使ったパンや焼き菓子も得意。幼児食インストラクター、食育アドバイザー。Instagram:@kanako_kgym


edit & text_ASUKA CHIDA
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