シンガポール在住のお料理インスタグラマーKanakoさん(@kanako_kgym)に、アジアンレシピを教わる連載。旅行に行けない今、おうちでアジアン料理を気軽に楽しんでみませんか?

台湾のごはんものといえば、豚バラ肉を使う魯肉飯(ルーローファン)を思いうかべる方が多いかもしれませんが、今回は台湾版チキンライスともいえる、鶏肉を使った鶏肉飯(ジーローファン)をご紹介します。電子レンジを使って作れば、簡単なうえに、ほのかな塩味が染み込んだしっとり蒸し鶏に。自家製の香味ダレをかけて、暑い日でもさっぱりといただけるレシピです。


材料

【蒸し鶏】
・鶏むね肉…… 300g
・砂糖……小さじ1
・長ネギ……青い部分
・生姜スライス……4~5枚
・料理酒……大さじ2
・水……大さじ2
・塩……小さじ1/2
【香味ダレ】
香味油……大さじ1
砂糖……大さじ1
しょうゆ……大さじ2
水……大さじ2
揚げネギと生姜(香味油を作ったときにできたもの)……適量
ご飯……適量

作り方

〈下準備〉
・鶏むね肉は分厚いところがあれば包丁を入れ、開いて平らにしておく

・香味ダレは全ての材料を混ぜておく

1. 耐熱容器に鶏肉を入れ、砂糖を振りかけたらネギと生姜をのせる

2. 料理酒と水を加えてラップをする

3. 500Wの電子レンジで3分加熱する

4. 裏返して更に3分加熱する
(レンジのワット数によって加熱時間を調整してください。500Wくらいの、低めのワット数で加熱することで、しっとり蒸し上がります)

5. 蒸し汁に塩を溶かし入れ、鶏肉が浸るようにしたらしばらく置いて、粗熱を取る

6. 粗熱が取れたら、鶏肉を細かく裂き、蒸し汁に浸して冷ます

7. 器にご飯を盛り、鶏肉をのせたら香味ダレをかける

 

台湾では鶏肉飯と一緒に小皿料理(小菜)やスープ料理(湯品)も注文できます。半熟の目玉焼き「荷包蛋」を鶏肉飯の上にのせ、卵を崩しながらいただくのもオススメです。

日本米でもジャスミンライスでもどちらとも相性抜群。甲乙つけがたいのでぜひ両方のお米で試してみて。

※ジャスミンライスの炊き方はこちらから

余った蒸し鶏はお素麺や冷麺、サラダのトッピングにしたり、お野菜や春雨と和えたりetc.。残暑の厳しい時期に食べたい、さっぱりしたメニューに幅広く使えます。


ごま油をこえる!? 万能調味料「香味油」を作ってみよう

炒めものやチャーハン、スープの仕上げにちょい足しするだけで、びっくりするほどコクが増す万能調味料を手作りしてみましょう。

材料

・長ネギ……1本(約60g)
・生姜……1/2個(約30g)
・お好みの油……1と1/2カップ(270g)(ピュアオリーブオイル、米油やなたね油、グレープシードオイルなどクセが少なく酸化しにくい油)

〈下準備〉
・長ネギは小口切りに
・生姜は縦に4等分し薄切りに

1. 全ての材料を鍋に入れ中火で加熱する
2. 時々かき混ぜながら加熱し、長ネギと生姜が色づき始めたら弱火にす
3. 香ばしく色づいたら火からおろして余熱で仕上げる
(余熱でもしっかり色づくので、後もう少しかなというところで火からおろします)

冷めたら瓶詰めにし、冷蔵庫で保存します。香ばしく揚がった長ネギと生姜は濾してトッピングとして使ってもOK!

さらに手抜きしたかったら……

市販のネギ油とフライドオニオンを使えば、火を使わず電子レンジだけで本格的なジーローファンが作れてしまいます。今回ご紹介した香味油の代わりにユウキ食品のネギ油とコストコやスーパーで買えるフライドオニオンを使ってみてください。


【Profile】

Kanako Kageyama

シンガポール在住のお料理インスタグラマー。シンガポーリアンの夫と5歳の息子との3人暮らし。シンガポールをはじめとしたアジアン料理を家庭料理として日々楽しんで作っている。自家製酵母を使ったパンや焼き菓子も得意。幼児食インストラクター、食育アドバイザー。Instagram:@kanako_kgym

edit & text_ASUKA CHIDA
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