映画館で見るべき! sweetがオススメする4月の最新ムービー4選をお届けします。インスピレーションで選んでみてね。


『カモン カモン』

9歳の甥を預かる主人公がラジオジャーナリストという設定が秀逸。実際に取材した子ども達の生の声を、突然始まった共同生活の中にちりばめてドキュメンタリーの味わい。

徐々に心の内を吐露する伯父と、甥の言葉に真実味が加わる。大人も子どもも、ひとりの人間。悩める心優しい伯父にJ・フェニックス、感性鋭く愛おしい甥にW・ノーマン。ベストマッチな2人の名優が生み出す幸福感に心満たされます。

© 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.

story:子ども達にインタビューするラジオジャーナリストのジョニー(J・フェニックス)は、急に妹の息子ジェシー(W・ノーマン)を預かることに。最初はお互いを探りながらも打ち解けていくが、ホームシックになったジェシーが苛立ちをぶちまけて……。

監督:マイク・ミルズ/出演:ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン ほか/配給:ハピネットファントム・スタジオ/公開:4月22日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー


『ベルイマン島にて』

スウェーデンの巨匠監督イングマール・ベルイマンが晩年暮らし、映画ファンの聖地となっているフォーレ島で、映画監督夫婦がひと夏を過ごす。

清浄な空気と穏やかな夏時間が流れる島は完璧な環境に思えるが、実は二人の創作活動と夫婦関係は停滞中。気持ちのすれ違いやスランプ中の焦りがひっそりと描かれるさざ波のように優しい作品。北欧らしい島の美しい風景を体験できる観光映画でもある。


© 2020 CG Cinéma – Neue Bioskop Film – Scope Pictures – Plattform Produktion – Arte France Cinéma

story:スウェーデンのフォーレ島に来た映画監督カップルのクリス(V・クリープス)とトニー(T・ロス)。夫はすでに名を成し、妻は認められて日が浅い。二人は、敬愛するベルイマンが傑作を撮ったこの島でインスピレーションを得ようとする。

監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ/出演:ヴィッキー・クリープス、ティム・ロス、ミア・ワシコウスカ ほか/配給:キノフィルムズ/公開:4月22日より、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次ロードショー


『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

出版社で奮闘する新米アシスタントの“目覚め”を描く、『プラダを着た悪魔』のような実話。J・D・サリンジャーをはじめとする人気作家やその作品をモチーフにした語り口は知的好奇心もくすぐるし、ニューヨーカーを意識したコンサバティブな衣装もキュートでハイセンス。

なにより、それを身にまとうヒロインを演じたM・クアリーの瑞々しさに魅せられるし、上司役のS・ウィーバーの名演もいいアクセントに。


9232-2437 Quebec Inc – Parallel Films (Salinger) Dac © 2020 All rights reserved.

story:90年代NYの出版社。ジョアンナ(M・クアリー)はJ・D・サリンジャー担当のマーガレット(S・ウィーバー)の助手。作家志望の彼女はサリンジャー宛の熱狂的なファンレターを読んで心が揺れる。そんな折、サリンジャー本人からの電話を受け取るが。

監督・脚本:フィリップ・ファラルドー/出演:マーガレット・クアリー、シガニー・ウィーバー、ダグラス・ブース ほか/ 配給:ビターズ・エンド/公開:5月6日より、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー


『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』

ライアン・レイノルズ演じる一流ボディガード×サミュエル・L・ジャクソン演じる最強の殺し屋の凸凹コンビが大暴れするコメディアクション『ヒットマンズ・ボディガード』の続編。

今回は、サルマ・ハエック演じる型破りな殺し屋の妻が加わり、3人のトリオ芸が炸裂。アクの強い悪役にはアントニオ・バンデラス、サブキャラでモーガン・フリーマンも登場。おバカギャグと盛り盛りアクションがとにかく楽しい!

© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.

story:最高のボディガード、マイケル(R・レイノルズ)は宿敵の殺し屋ダリウス(S・L・ジャクソン)のせいで今や落ち目。

バカンスを取ることにしたが、ダリウスの妻で詐欺師のソニア(S・ハエック)に拉致され、振り回され続ける災難が始まる。

監督:パトリック・ヒューズ/出演:ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、サルマ・ハエック ほか/配給:REGENTS/公開:TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー中

text_YUKO KANEKO, HAZUKI TOGO
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※記事の内容はsweet2022年5月号のものになります
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