映画館で見るべき! sweetがオススメする最新ムービー4選をお届けします。インスピレーションで選んでみてね。
『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』
2009年に結成された“軍人の妻”合唱団の誕生を描いた実話。
戦場に愛する人を送り出した家族は、ひたすら無事の帰還を祈るしかない。その想像を絶するストレスと痛みを乗り越えようと合唱団を結成した妻達は、ときに痛烈なジョークで弾け、ときには泣きながら歌って毎日をやり過ごす。
いまも戦場で戦っている人がいて、彼らの無事を祈る家族がいる現状を思えば、なおさら心がざわつく。
© MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019
story:2009年。戦況悪化のアフガニスタンに夫を送り出したケイト(K・S・トーマス)は、軍上層部のアイデアで“軍人の妻”合唱団を結成することに。が、助手候補のリサ(S・ホーガン)は思春期の娘のことで頭がいっぱい。他の妻達もやる気がなくて……。
監督:ピーター・カッタネオ/出演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン ほか/配給:キノフィルムズ/公開:5月20日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
『帰らない日曜日』
名匠ジェームズ・アイヴォリー監督を思わせるタッチで、英国上流社会を華麗に映し出しつつも、描かれる御曹司とメイドの“秘密の恋”の結末は意外なほど現代的。
メイドから作家に転身するヒロインが無人の屋敷内を歩き回るシーンは象徴的。その裸体から若さと精気が発散され、“自分の足で立つ女性”の予感がたっぷり感じられる。
演じる新星オデッサ・ヤングの強い眼差しにも引き込まれてしまう。
© CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021 All rights reserved.
story:1924年、年に一度メイドが里帰りできる母の日。メイドのジェーン(O・ヤング)は、秘密の恋人である御曹司ポール(J・オコナー)と密会。
家族が留守中の彼の屋敷で満ち足りた時間を過ごして主家に戻ったが、人生を一変させる出来事が待っていた。
監督:エヴァ・ユッソン/出演:オデッサ・ヤング、ジョシュ・オコナー、グレンダ・ジャクソン、コリン・ファース、オリヴィア・コールマン ほか/配給:松竹/公開:5月27日より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
文化大革命時代の中国を舞台に、巨匠チャン・イーモウ監督が映画をめぐる悲喜こもごもの想いを描いた人間ドラマ。
当時の人々の情熱的な映画愛はノスタルジック。貧しく過酷な時代でありながら、想定外のストーリー展開は人間味に溢れ、温かくコミカルでもある。
本作でデビューした孤児の少女役リウ・ハオツンは、監督に発掘された新星の“イーモウ・ガール”。透明感ある可愛さに今後の期待大。
© Huanxi Media Group Limited
story:1969年、文化大革命下の中国。強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、親子の縁を切られた娘が1秒映るというニュース映画を観ようと脱走。砂漠を駆け、上映される村を目指すと、そこで、大事なフィルムを盗む孤児の少女(リウ・ハオツン)を目撃する。
監督・脚本:チャン・イーモウ/出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ ほか/配給:ツイン/公開:5月20日より、TOHOシネマズ シャンテほかにて全国順次ロードショー
『a-ha THE MOVIE』
1980年代にデビュー曲「Take on Me」で瞬く間にスターダムを駆け上がったノルウェー出身のシンセポップバンド、a-ha(アーハ)の軌跡をたどるドキュメンタリー。
アイドル的人気を博す中、高い音楽性が過小評価されることへの葛藤と、栄光の影で生まれたメンバー同士の確執。
そして現在、音楽で結ばれた3人の強い絆。過去×現在、アニメ×実写の巧みな編集で魅せる洗練されたおしゃれ映像も実にa-haらしい。
© MOTLYS, FENRIS FILM, KINESCOPE FILM, NEUE IMPULS FILM 2021
story:1982年にポール(ギター)、マグネ(キーボード)、モートン(ボーカル)によりノルウェーでバンドa-haが結成された。3人の出会いとバンドの誕生、デビュー曲の全世界的ヒットにより大スターとなった80~90年代、解散と再結成などの軌跡を追う。
監督・製作・脚本:トマス・ロブサーム/出演:モートン・ハルケット、ポール・ワークター=サヴォイ、マグネ・フルホルメン ほか/配給:クロックワークス/公開:5月20日より、新宿武蔵野館ほかにて全国順次ロードショー