Emily Carey
エミリー・キャリー
■プロフィール Emily Carey 2003年4月30日、ロンドン生まれ。『ワンダーウーマン』(17)、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)で主人公の子ども時代を演じ注目を浴びる。
皆さん、ゲースロってご存じかしら? ゲースロこと『ゲーム・オブ・スローンズ』は、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞で史上最多の59賞を獲得し、世界中で愛されたファンタジー・ドラマ。
2019年の最終シーズンのとき、新しいエピソードが放映されるたびに大ニュースになったの。日本でも東京コミコンにゲースロの象徴ともいえる鉄の玉座が展示されて大バズリしたのよね。
そんなゲースロに新シリーズが。それが『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。現在、毎週新エピソードが放映・配信されており、話題沸騰中です。
「ゲースロも今回の新シリーズもそうなんだけど、女性キャラクターに共感を持てるのが本当に素晴らしいと思うのよ」というのは、主人公ヴィセーリス王の側近の娘アリセントを演じたエミリー・キャリー。
「この作品は、王家を中心に男性優位な社会が舞台になっているけど、その中で女性がどうしているか、何を考えているか、ってことが描かれているの。
私が演じたアリセントは、王女と仲よしなんだけど、この2人が考え方を共有しながら人生を歩んでいく姿には共感できるわ。だって、女性だから、っていう理由で不当な競争に巻き込まれるのは、今私達が生きている社会にもあるから」
ゲースロで描かれた世界を舞台に、200年ときをさかのぼった前日譚の本作。
ドラゴン使いの王家が大陸を支配しているんだけど、王位継承をめぐってお家騒動が勃発する、ってお話ね。
アリセントは王様の片腕となる側近の娘だけど、じつは他の大人の男性よりも洞察力が優れているっていう設定。
「ゲースロってすごく大きな世界観で、登場人物もめちゃくちゃ多くて、おまけに独自の言語まで出てくるでしょ。だから、この作品の準備をしていたとき、ゲースロを観るより先に、脚本を何度も読み直したの。
そうじゃないと、登場人物の名前や地名、言語が理解できないと思ったから。時間はかかったけど、全体像を把握できたわ」
そんな彼女、役作りで一番役に立ったのは、衣装とメイクだったんだそうな。
「撮影初日を迎えるまでたっぷり準備の時間はあったんだけど、役作りで一番助けになったのは衣装とメイクね。リハーサルは何度もしていたけど、セットに衣装とメイクをきめて、他の俳優と一緒にいることでどんどんとうまくいくようになったの。
撮影を重ねれば重ねるほどアリセントのことが理解できたし、好きになっていったわ。間違いなく、大勢いる登場人物のなかで、アリセントは最高のキャラクター。この役に出会えてありがたいと思ってるわ」
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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』
story:ドラゴンを操りウェスタロス大陸を支配する王家ターガリエン。ヴィセーリス王(P・コンシダイン)は、弟デイモン(M・スミス)が王位を継ぐことに疑問を抱く。一方、彼の第一子の王女レイニラ(M・オールコック)と王の側近の娘アリセント(E・キャリー)は、彼らよりもずっと政治的に優れた洞察力を持っていた。
監督:ミゲル・サポチニク ほか/出演:パディ・コンシダイン、ミリー・オールコック、マット・スミス、エミリー・キャリー ほか/
配信:現在、U-NEXTにて独占配信中
■ライター プロフィール
よしひろまさみち
『スウィート』のカルチャーページでもおなじみの映画ライター・編集者。日本テレビ系『スッキリ』ではレギュラーで映画紹介を務める。