映画館で見るべき! sweetがオススメする最新ムービー4選をお届けします。インスピレーションで選んでみてね。
『スペンサー ダイアナの決意』
亡きダイアナ元妃が主人公とはいえ、描かれているのは息もできないほど追い詰められた状況からの脱出を決意する“ひとりの女性”の物語。
厳格なしきたりに自由を奪われ、頼みとする夫に裏切られて悩み抜く姿は痛々しいが、離婚を決意する瞬間の強さは清々しくもある。
ダイアナ妃を演じてアカデミー賞主演女優賞候補になったクリスティン・スチュワートのエレガントな美しさと確かな演技力が際立っている。
story:1991年。英国ロイヤルファミリーがクリスマスを祝うためにエリザベス女王の私邸に集合。夫チャールズ皇太子との離婚の噂が飛び交う中、周囲の冷たい視線を浴びるダイアナ妃(K・スチュワート)はなんとか平静を装っているが、心は壊れる寸前だった。
監督:パブロ・ラライン/出演:クリステン・スチュワート、ジャック・ファーシング ほか/配給:STARCHANNEL MOVIES/公開:10月14日より、TOHOシ
ネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
© 2021 KOMPLIZEN SPENCER GmbH & SPENCER PRODUCTIONS LIMITED
『アフター・ヤン』
“AIが感情を抱く”をテーマにしたこれまでのSF映画とは違う味わい。研究家で映画オタクとしても知られるコゴナダ監督が創る近未来は、人間もロボットもクローンも東西の文化も思想もボーダレスに融合。
その静謐にして穏やかな世界観は、坂本龍一のピアノスコアと相まって、深い海の中でたゆたうような浮遊感。映画館で体感をオススメ。主人公の茶葉屋を演じたコリン・ファレルもチャーミング!
story:近未来。茶葉屋を営むジェイク(C・ファレル)は妻カイラ(J・T=スミス)と中国系の養女ミカ、そして家庭用ロボットのヤンと暮らしていた。が、突然故障して動かなくなったヤンの内部構造を調べると秘密データが録画されていることが判明し……。
監督:コゴナダ/出演:コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス ほか/配給:キノフィルムズ/公開:10月21日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
© 2021 Future Autumn LLC. All rights reserved.
『パラレル・マザーズ』
スペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督が、ミューズ、ペネロペ・クルスを主演に据える新作は“母”の物語。
同じ日に母となった二人のシングルマザーの不思議な絆と数奇な運命の行方。ペネロペが、罪悪感と羞恥心に苛まれる母親のジレンマを繊細に熱演する。
劇中織り込まれるスペイン内戦の闇でさえも美しく魅せる色彩豊かな“アルモドバル・カラー”が魔法のようで、後味は温かく明るい。
story:フォトグラファーのジャニス(P・クルス)は、法人類学者のアルトゥロ(I・エレハルデ)と恋におち妊娠、ひとりで育てる決心をする。出産時、17歳のアナ(M・スミット)と同室になり、未婚でシングルマザー同士だから何かと相談しようと連絡先を交換する。
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル/出演:ペネロペ・クルス、ミレナ・スミット、イスラエル・エレハルデ ほか/配給:キノフィルムズ/公開:11月3日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国ロードショー
© Remotamente Films AIE & El Deseo DASLU
『メイクアップ・アーティスト:
ケヴィン・オークイン・ストーリー』
ケヴィン・Aは、90年代のスーパースキニー眉など様々な挑戦的メイク術を生み出し、資生堂ブランドINOUIのクリエイターでもあった伝説のメイクアップ・アーティスト。
時代を作り続けながら早逝したその人生とスピリットが、女優やスーパーモデルなどによって語られる。誰にでも“自分は美しい”と思わせる彼の美の哲学と、華やかで輝かしい功績は圧倒的。観れば、その奇跡のメイクを試してみたくなるはず。
story:1990年代、モードメイクで世界を席巻した天才メイクアップ・アーティストのケヴィン・オークイン。保守的な出身地で同性愛差別を受けた幼少期から、NYで成功し彼自身がセレブとなる変遷、鎮痛剤中毒に苦しみ突然の死を遂げるまでを追うドキュメンタリー。
監督:ティファニー・バルトーク/出演:ケイト・モス、ナオミ・キャンベル、シェール、ブルック・シールズ ほか/配給:アップリンク/公開:現在、ホワイトシネクイントほかにて全国順次ロードショー中