12月12日に宝島社と日経経済新聞社イベント・企画ユニットとの共同開催による「Hello Femtechアワード2022」が開かれました。宝島社が取り組む「もっと話そう!Hello Femtech」プロジェクト活動の1年の集大成として開催された同アワードは、フェムテックの普及・活用に貢献した企業や人をクローズアップしました。

著名人部門では、つるの剛士さん、バービーさん、潮田玲子さんの3名が受賞。受賞者3人によるトークショーでは『生理やPMSで辛いときパートナーにどう伝えればいい?』をテーマにした話題も。今回は気になるトークの内容を実況中継しちゃいます!


「もっと話そう!Hello Femtech」とは?

2021年12月より宝島社の女性誌11誌、男性誌2誌の計13誌でスタートさせたフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト。フェムテックの認知度向上を目的に、長らくタブー視されてきた女性の健康問題に関わる具体的な話題を話す機会を増やすことで、女性がより活躍できる社会につなげ、ひいては男女に関係なくヒトが生きやすい社会を目指すための活動です。

著名人部門では、つるの剛士さん、バービーさん、潮田玲子さんの3名が受賞!

著名人部門では、5人の子を持ち、イクメンとしても知られている、つるの剛士さん、ご自身の著書を始め、YouTubeやテレビ番組などで女性の性や健康について発信をしているバービーさん、2021年6月に女子アスリートの体の変化や生理などの課題に向き合いサポートすることを目的として『ウーマンズウェイズ』を立ち上げた潮田玲子さんの3名が受賞しました。

その他、サービス部門では、花王株式会社の職場のトイレにナプキンを常備する取り組み『職場のロリエ』が受賞。また、プロダクト部門では、夫婦ふたりで始める『ふたり妊活』に最適なロート株式会社の『ドゥーテスト』が受賞しました。

トークショーでは『生理やPMSで辛いときパートナーにどう伝える?』についても!

受賞された3名によるトークショーでは、女の子ならみんな悩んでいる『生理やPMSで辛いときパートナーにどう伝える?』に関するお話も!

バービー「私は隠すことができないので、ちょっとしたイライラやムカつきもストレートに表現してしまうタイプ。今の夫と付き合いたての頃は、彼は相当、戦々恐々としていたと思う(笑)。一緒に住むようになってからは『こういうときはこういう症状があって辛い』ということを話すようになりました。彼が興味を持って聞いてくれるタイプだったので、私からも辛い気持ちを言いやすい状況になりましたね」

つるの剛士「僕は特に妻とそういう話はしないけれど、男性側としては察知することが大切なんじゃないかと。辛そうだなと思ったときは話しかけたり、(体を温めるための)カイロを渡したり、身の回りのサポートをするように心がけています。今は娘が3人いるのですが、娘たちに対しても、なんでも話していいんだよという空気感を作ることは大切にしています」

潮田玲子「この人なら話しても大丈夫という空気感はすごく大切ですね。ただ『生理なの?』など直接的に聞かれることには抵抗があったりもする。理解はしてほしいけれど、直接的に聞くのはやめてほしいっていうのが女性の本音。口で言わなくていいから察してっていうのが正直な気持ちなのかなと思います。その上で、『今日はちょっと体調が悪いんだよね』って正直に言える環境が大切なのかなとは思いますね」

つるの剛士「僕自身も男性側から女性の体調についていろいろ聞くっていうのも難しいと思います。なので男性側としては、直接(どうしたのか、何をしてほしいのか)言ってもらったほうが楽なんですけどね」

バービー「理由を話さないまま不機嫌でいられるとどう感じますか?」

つるの剛士「男性側としては察したいと思っているんです。だからこそ、普段からコミュニケーションを取って話しやすい空気感を作っておくことが大切なんじゃないかと」

潮田玲子「私自身、結婚して10年になるのですが団体を立ち上げるまではナプキンもトイレに置かないくらい徹底して隠していて。団体を立ち上げるタイミングで、自分の経験も踏まえ夫に話して最初のセミナーに夫にも来てもらいました。そのときに『この内容は、女性だけでなく男性も聞いたほうがいいと思う』ということも言ってもらい一気に理解が深まりました。なので、何でもオープンに話せる関係を作るために、チャンスがあれば女性だけでなく男性もフェムテックのイベントに参加していただくことも男性に理解を深めてもらういいきっかけになるんじゃないかと思います」

パートナーがわかってくれないと最初から諦めるのではなく、理解してもらう努力も必要かも?ぜひ、生理やPMSの体調の変化をパートナーとどう向き合うか考えてみましょう!!

他にも有識者によるフェムテックについての講演や製品を実際に見て体験できるブースなど注目コンテンツが充実。協賛ブースでは、旭化成ファーマ株式会社の『骨検』、株式会社アドバンスト・メディカル・ケアの『エストール』、株式会社ハナミスイの『インクリア』の紹介もありました!

お土産には、生理後のしつこい残りの経血をすっきりジェル洗浄できる『インクリア』(株式会社ハナミスイ)、エストール(株式会社アドバンスト・メディカル・ケア)の『インナージェル』、骨検に関するリーフレット(旭化成ファーマ株式会社)などが配られました。快適な日常を送るために取り入れたいフェムテックアイテムが来場者の興味を引いていました。

体の変化や不調をパートナーにどう伝えて、一緒に乗り越えていくか自分自身で考えることがフェムテックの第一歩。性別に関係なく誰もが自由に楽しめる社会を目指して、「もっと話そう!Hello Femtech」は、これからも様々な情報を発信していくのでチェックしてみて!

photo_TOMOKO YONETAMARI
edit&text_REMI SATO
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