2023年2月に公開の映画『スクロール』にてW主演を務めた北村匠海さんと中川大志さん。小学生の時から知っている2人にしか語れないエモトークをスウィートに聞かせてくれました。本誌では泣く泣くカットとなった未公開トークやカットもスウィートウェブで特別にお披露目!
また、北村さんと中川さんのサイン入りポラロイド写真をスウィート読者にプレゼント♡ 最後までチェックして応募してね!
北村:ジャケット¥165,000、シャツ¥52,800、パンツ¥57,200(全てCMMN SWDN /GEM PROJECTOR)、その他スタイリスト私物、中川:Tシャツ¥26,400、カーディガン¥47,300、パンツ¥52,800、ブーツ¥75,900、バングル¥25,300(全てトーガ ビリリース/トーガ 原宿店)
―お互いはどういう存在?
北村: 僕の中で大志の存在ってずっと変わってなくって、各ポイントで大志と僕は同じ目線だなって感じているし、だからこそ一緒に頑張っていこう感がある。苦労はお互いしてきただろうし、一緒に悩んだり、得たりしてきたタイミングや波は近い相手なのかなって思いますね。
中川: 僕は10代のころ、周りのコトばかり気になる時期があって、自信が持てなかったんです。でも他の誰とも違うし、自分には自分にしかやってきてないキャリアがあるって思えたときに自信を持てるようになりました。匠海は何か同じようなことを考えてたり、同じようなことで悩んでたり、壁にぶつかってたり。歩んできたキャリアは違っても、匠海とはそういったことを共有できるすごく心強い相手です。
―俳優としての感性は似てる?
北村: 似てるからこそ、ここで合流した感じはありますね。『スクロール』「僕」と「ユウスケ」って全く違うようで似てる、だからこういうキャスティングなのかなって思います。だから出会うべくして出会ったのかなって。プライベートで一緒にお酒を飲んでても、小学生のときに出会った空気感ってのはお互い変わらない。お互い得てきたものは違うからこそ、こうしていきたいよね、こうしなきゃいけないよね、とかの話が大志とはできるから嬉しいですよ。
中川: うんうん。同世代は僕らの周りでは意外と少なかったりもするし、匠海は僕が知らない音楽の世界だったり、芸術もファッションも多才だから話をしてるのが楽しい。普通にカラオケしたり、ダーツしたりして過ごすこともあるしね。普通の20代だよね(笑)
ココからは未公開トーク♡
―映画『スクロール』に魅力を感じた部分は?
北村:多分僕たち2人の世界線って違うので『スクロール』に対して感じることも違うんですよね。
清水監督の考える社会に対しての陰な部分を担っているのが「僕」。でもそれって全部僕自身でもあるし、大志でもあり、清水監督だなって。
この作品の魅力は(中川演じる)「ユウスケ」みたいに楽しければそれでいいっていう気持ちもあれば、「僕」みたいにこんな世界クソだって気持ちや、絶対に消えない幸せの確証が欲しい(松岡茉優演じる)「菜穂」だったり、自分は誰かとは違う特別だっていう(古川琴音演じる)「私」みたいな、皆が持つであろういろんな側面を僕たち4人で演じ分けるっていう面白さだと思うんです。
中川:そうだね。やっぱり若者特有のなんとも言語化しづらい感情がたくさんある。なんだろうこれ?って思うし、抽象的なのにぐさっとくる表現もあったりする。一人ひとりが主人公でチャプターごとに変わってスクロールされていく映像も清水さんのアーティスティックな感じが演じていて楽しかったですね。
匠海はもちろんだけど、ほかにも一緒にお芝居ができて嬉しい方々がたくさんいて、学生役でもないこの年で演じれたことに喜びがあります。
―撮影中に印象に残っているエピソードは?
中川:最初のワンカットのシーン、あれはやばかったね(笑)。
北村:確かにあれはやばいね(笑)。
中川:冒頭でワンカットで始まるシーンがあるんですけど、本当にワンカットで撮っていたんですよね。
北村:14,5分撮り続けてね(笑)。今思うと大志が一番怖かったんじゃない?
中川:そう! 「ユウスケ」がそのシーンで後半に出てくるんですけど、僕がもしミスをしたら匠海とかが演じてた部分が水の泡になっちゃうし!って(笑)。
北村:僕は毎回ワクワクしてたよ(笑)。大志なんかやってくんないかな~って(笑)。
中川:いやいやいや(笑)。僕は逆に前半を見れてなかったから、完成したものを見た時にあんな色々な仕掛けがあったんだって思いました。あのワンカットは勝負したなあって思うワンカットだな。
北村:思い出深いよね~。
中川:思い出深いし、あんなの見たことない!って感じる。自分でも衝撃でしたもん(笑)。出番が来るまで待機してて、足音が聞こえてスタッフの皆と『来る来る来る!』って。本当に皆で作り上げたワンカットだったね。
北村:そうだったんだ(笑)。あのシーンでオールアップだったしね。毎日実験的な撮影で、監督だけじゃなく皆でいろんな意見を出し合って作っていく感じだったね。大志と2人のシーンとかも話し合ってでた案だったり、芝居の会話の中で生まれることを清水監督が『それ、いいね』って僕たちのこと信頼してくれてたなって思います。
―劇中では「僕」「ユウスケ」「菜穂」「私」のように現実と理想のギャップに葛藤する人も……。北村さん、中川さんは自分流のリフレッシュ方法はありますか?
北村:リフレッシュか~……。僕も知りたいです(笑)。
中川:サウナじゃないの?
北村:サウナ好きだよ?リフレッシュにはなるんだよ?外気欲してたりさ、でもお店の一歩外に出るとやっぱり悩んではいるんだよね。肉体的リフレッシュならもちろんサウナはいいと思う。でも頭をすっきりさせるかは難しい気がする。いかんせん僕は考え過ぎるところがあるから(笑)。
中川:そうだね~、僕も知りたいリフレッシュ方法……。
北村:まあお酒飲んだりとかね?最近大志と飲む機会もあるし、同じ疲労感で飲んでたなって思うよ(笑)。やっぱり友達と話す時間は大事だなって、大事にした方がいいなって思いますね。
中川:そうだね(笑)。でも僕らってこうして取材してもらうことで気付けることがたくさんあって、実際に言葉にすることで、自分ってこんな風に考えてたんだ!って。人と話すと自分が気付いていないことに気付けたりもするから。だから悩みとかはポロっと友達とかに言葉にして話してみるのはいいかもしれないですね。
北村:大事だね。
―もうすぐバレンタインデーということでお2人のバレンタインのエピソードを教えてください♡
北村:僕はチョコをもらったことがないので思い出っていう思い出がないんですよ。ただなんか皆楽しそうだなっていう(笑)。学生時代その(吉沢)お亮とかはめちゃくちゃモテたみたいな、全くそんなエピソードがないんです。実は怖がられてたってことが成人式の時に発覚しましたね(笑)。友達に聞いたら話しかけんなオーラやばかったもんねって。だからバレンタインは皆楽しそうだな~って見てました!
中川:学生の時、下駄箱にチョコレートが入ってあったのは覚えてますね。ただ僕らの世代は本命!というよりもバレンタインはフランクなイベントだったので本気の告白は経験したことないですね。でもやっぱ男子たちは当日ドキドキしてましたけどね(笑)。
下記のフォームからアンケートに答えて応募してね。
https://ssl.tkj.jp/e/sweet-scroll/
締め切り:2023年2月9日
『スクロール』
2023年2月3日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:ショウゲート
原作:橋⽖駿輝「スクロール」(講談社⽂庫)
監督・脚本・編集:清⽔康彦