SINCERE KAZUMA
“裏切りたくない。だから彼氏にはなれません(笑)”
ニット ¥260,000、パンツ¥240,000(共にDIOR/クリスチャン ディオール)
―壱馬さんにとって、ファンの存在が印象的だった最初の出来事は?
「2015年の西武ドームで、僕は三代目J SOUL BROTERSさんの裏方をやっていたんですけど、メンバーが登場したとき、ステージ裏まで歓声が聴こえてきたんです。あの声のすごさにはマジで震えたし、自分もステージでいつか経験したいと思いました」
―今は、ファンはどんな存在?
「以前は、僕らのことを知ってくれたとしても、先輩たちがいてこそっていう感じだったんです。自分たちだけのファンと実感できたのは、ここ最近かもしれない。見てくれている人がいるから、僕らもがんばれるっていうのは間違いない。ライブだって、お客さんがいなかったら、ただのゲネプロになっちゃうんで。僕らの存在意義に近いというか、存在意義そのものです。見てくれる人がいなかったら、食事制限する気にもならないし、何をするにもファンの存在を意識しているので」
―2016年から7年間、どんなに忙しくても毎日ブログ(会員制の有料サイト)を更新していますが、なかなかできることではないと思います。なぜ続けていられるの?
「仕事がないときもみんなと繋がっていられる場所だから。リアルな話、会費を払ってもらっているわけですからね。月に330円払って、1週間に一度の更新じゃ、意味なくないか? って。だったら1日1記事で、1記事10円ならお得な感じがするでしょ(笑)。対価に見合う、意味のあるものにしたいんですよね。ただ、コロナ禍でライブ中止が決まった2020年の2月26日だけ、あげることができなくて。あのときは悔しかったです」
―ファンクラブも、グループ単体のものが発足しましたね。
「そう、だからファンクラブに入ってくれた人は、特別扱いしたいんですよね。お金を払って、応援している意味、楽しさを実感してもらいたいから。ファンクラブ限定のライブはもちろん、レコーディング見学、グッズ会議にファンの人も参加してもらうとか、ワンチャンできたらいいなって、色々考えています」
―5年ぶりの対面でのリリースイベントはいかがでしたか?
「みんな、色んなことを考えて来てくれて、すごく面白かった。“(見つめ合って)先に目をそらしたほうが負け”みたいなボード書いてきた人もいたけど、負けるわけがない。僕、一回も負けてません。こっちが先に照れるわけがなかろう(笑)」
―ファンの人に影響を与えることについて、どう考えていますか?
「一瞬でも関わって、応援してくれた人が、ひとつでも何か役立つことを持って帰ってくれたらっていうのはある。恋愛感情的なものじゃなくてね。“オレはみんなの彼氏だよ”みたいなスタンスでいると、いつか裏切ってしまうことになるでしょ。そういうのって大抵は嘘だから。プロとして、それを嘘にしないようまっとうできるのならいいけど、僕にとって、そこは必要なプロ意識じゃない。嘘はつきたくないので、自分は恋愛するときはするしって言っています。入り口としては、まず外見を見るだろうから、シュッとしていたいっていうのはあるけど(笑)。でも、それは一番の武器じゃない」
―ライブから、役柄から興味を持つ人と、間口は広いですよね。
「ハイロー(『HiGH&LOW THE WORST』)から入ってくれた人は、役と普段の自分とが違いすぎて、おもしろいらしいです。あんな圧倒的少年マンガ的主人公だったのに、こんな人だったの!? っていうのはよく聞きます。あ、いい意味でのギャップだって(笑)」
―もし、ある日突然、「ファンやめます」と言われたとしたら…!?
「いいんじゃないですか。ショックがゼロってことはないですよ。離れるにしても、一瞬でもあんなこと言ってたなと思ってくれてたら。人として何かが伝わっていたらいいなって」
―ファンとの理想の関係性は?
「自分はこういう人間だからと、ビビらずにハッキリ発信してきたことで、勇気をもらったと言ってもらえるんです。僕がファンの人たちから存在意義をもらっているように、僕も誰かの原動力になるというか、手助けができたらなって。それぞれの人生を応援できるような関係でいたい。ここ数年は思うように活動できず、ファンの大切さ、重さをリアルに感じました。くやしい思いもたくさんしたし、まわりから“柔らかくなった”と言われることが増えました」
―グループ全体の雰囲気も変わりましたか?
「より結束が強くなりました。会議でもとにかくファンありきです。僕らなりのやり方で、ファンを大事にする方法を考えてる。そういう感覚ですね」
「壱馬くんが関わる人全てに全力で表裏なく向き合っているところ。出来るだけ嘘なく接してくださっている姿が本当に誠実だなって感じます。責任感が強く、優しく皆さんに平等に接するところ」
「ファンへの発信をしっかりしてくれるところ、ブログも忙しいのに毎日更新してくれてSNSの端々にもファンへの思いが伝わるところがありこちらも感謝しています」
「物事に真摯に向き合っているのだろうなと感じます。リリイベの時も長時間で疲れてるだろうに笑顔で接してくださって、ファンに対しても誠実だなと思います」
「川村壱馬という人間、全てが誠実だと感じます。ファンのみんなに見せれない、言えないことはできるだけしたくない!みたいなことを前におっしゃっていて、どんなときも裏表なく川村壱馬としている姿が凄いなぁっと尊敬しています」
「先日、新曲のリリースイベントがありましたが、声が出せない状況でもファンひとりひとりの目をしっかりと見て、みんなの気持ちを受け止めてくれてるのが目や表情から伝わってすごく誠実!と体感しました」
PROFILE
KAZUMA KAWAMURA
川村壱馬
1997年1月7日生まれ。大阪府出身。16人組ダンス&ボーカルグループ『THE RAMPAGE FROM EXILE TRIBE』(ザ・ランペイジ・フロム・エグザイル・トライブ)のボーカルを務める。2017年、『Lightning』でメジャーデビュー。2019年、映画『HiGH&LOW THE WORST』、2022年、映画『HiGH&LOW THE WORST X』、『貞子DX』に出演、俳優としても活動。 ■THE RAMPAGE OFFICIAL FAN CLUB https://rmpg.exfamily.jp
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