アイドルグループ櫻坂46を卒業後、女優として活躍の場を広げている守屋茜さんが話題のHuluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season4に出演中。守屋さんが演じるのは元囚人役でアイドル時代からは想像もできないピンクカラーのヘアでナイフ片手に敵を挑発する姿が話題となっています。今回が連続ドラマ初出演となる彼女に作品の魅力から、プライベートのトピックまでいろいろお話をお伺いしました!
ハーレイ・クインを参考に
ちょっとあざとい元・囚人を熱演!
――『君と世界が終わる日に』Season4への出演が決まったときはどんな気持ちでしたか?
「すごく嬉しかったです。これまで長く続いている大人気作品に途中から参加することへの不安もありましたが、それ以上に撮影が楽しみでした」
――ホラーやゾンビといったジャンルは好きですか?
「小さい頃から好きでよく見ていたジャンルです。
作品を観ながら『私だったらこう戦う』みたいにイメージしながら楽しんでいましたが、自分自身がそういう作品の中に入れるなんて思ってもいなかったので、何か不思議な気持ちになりました」
――守屋茜さんが演じた役は殺人犯・下村陸斗(姜暢雄)の恋人・小高ルカ。守屋さんから見た「小高ルカ」とはどんな人物なのでしょうか?
「元囚人でチームのメンバーはルカ以外、男性ばかりです。
殺人犯・下村陸斗の恋人で普段は言葉遣いも気性も荒々しいのですが、他の男性に目移りしたり、ちょっとあざといところがある女性。なので、元囚人という設定ならではのすごみと女性らしさというギャップを出すのが難しかったです。
私から見た彼女はとても素直なコ。自分の感情に素直でわかりやすく、演じれば演じるほど大好きになりました。
一見、何を考えているかわからないけれど自分の芯を持っているところが同じ女性としてステキなんです。同性からは嫌われがちだけどルカだからこそ許されちゃうような部分がポイントかなって思って、その部分を大切にしながら演じました」
――アイドル時代の雰囲気とは全く異なる役だけにどのように役作りをしていったのかが気になります。
「まずは、声の高さを調整しました。自分の今までの印象を覆す『声』を作るのがとても難しかったんです。
自分が今出せる精一杯の低い声では、囚人の中で生き残ってきたという凄みを出すことができなかったので、ボイストレーニングに通ってドスの利いた低い声を出せるように特訓しました。
あとは、セリフに普段使わないような言葉がたくさん出てくるので、自分が今まで観てきた映画やドラマで似たようなキャラクターを探して、言い回しや仕草などを参考にしました」
――参考にしたキャラクターとは?
「映画の『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインです」
――役作りで難しかったことは?
「セリフの中で『ぶっ殺す』という言葉があったのですが、相手が本当に殺されると思うくらいの雰囲気を出すのがすごく難しかったんです。
そこは何度も苦戦してご指導いただきました」
――日常生活に影響があったのでは?
「そうですね、セリフに慣れるために日常生活の中でも自転車に乗りながら、繰り返しつぶやいていたので、もし周りの人に聞こえていたらちょっと変な人に思われたんじゃないかなと思います(笑)」
役の見た目を作りこむことで
気持ちにスイッチが入りました
――毛先をピンクに染めたヘアスタイルもインパクト大です。役のビジュアルはどのように作っていったのでしょうか?
「最初に髪の色は何色がいい?って聞いていただいたり、衣装も色々なパターンを試したり、たくさん時間をかけて衣装合わせをしました。
結果的に髪色はピンクになったのですが、細かく観ると黒とピンクの間がムラになっているんです。そういった細かいところもこだわっています。
そして3話以降は髪型も衣装も変わるので、楽しみにしていただきたいです」
――髪を染めたときはどんな気分でしたか?
「髪をピンクにしたときは、何度鏡を見ても見慣れなくて(笑)。
衣装も普段は着ないようなものばかりだったので、最初はしっくりこなかったのですが、だからこそ役作りってこういう見た目を作ることから始まるんだなと思えました。
撮影が進むごとに髪も衣装も徐々に慣れてきて、終わる頃にはもうちょっとこのキャラクターのままでいたいと思ったくらいでした。
グループ時代も曲によって衣装が変わるので、外見でスイッチが入りやすくなるというのはあると思います」
――作中でお気に入りのシーンは?
「シーンではないのですがルカっぽい仕草があって、色んな場面で舌を(アカンベーみたいに)出すんですね。
観る人によってはあざとくみえるかもしれないし、何を考えているかわからない仕草なのですが、やっていることはめちゃくちゃひどいので、その悪さが中和されて見えたらいいなと思っています」
――アクションシーンもあるそうですね?
「今回のSeason4はバトルロイヤルシーンがたくさんあって、出演者の多くがアクションをされているのですが、私自身はそんなに多くないんです。
ゴーレムが襲ってきたときに防御として殴るとか刺し返すなどの動きがメインでした。
ただ、今までは人を刺したり殴ったりすること自体、したことがないので、演じるときにはアクションとしての見せ方がとても大切な事に気付かされ、とても勉強になりました」
――どなたかにアドバイスされたことはありましたか?
「撮影中は竹内(涼真)さんから『自分が思っているよりも大きく思いっきり行ったほうがいいよ』とアドバイスを頂いたりしたので、そのさじ加減などは体感で覚えていきました。
ゴーレムを殴るシーンでは、3回くらい撮り直したのですが、最後に思い切り力を入れたら『ボンッ』て音がして、(相手の方は)大丈夫かな? って思ったり。
結局、撮影が終わった今も、力の入れ具合の正解はどのくらいかまだわからないのですが、またこういった役にチャレンジしてみたいなと思うくらいアクションが好きになりました。
あとは、相手に倒れてしまうくらい殴られるというのも初めてだったので、撮影の前に練習の時間を作って頂けたのはありがたかったです」
現実に起こっても元の世界に
戻るため参戦できる自分でありたい!
――これだけの話題作に途中参加するということでプレッシャーはありましたか?
「これまでの作品に出演されていた方で現場の雰囲気も出来上がっているだろうし、初めて共演する方ばかりだったので不安もありましたが、皆さんが気さくに話しかけてくれたので、毎日撮影が楽しくて。特に(主演の)竹内さんがみんなをまとめてくださっていたのが頼もしかったです。終わりに近づくたびに寂しくなってしまったので、私にとっても思い出深い大切な作品になったと思います」
――現場の雰囲気はいかがでしたか?
「1〜2月という寒い時期の撮影だったこともあり、待ち時間は暖を取りながら過ごしていたので、自然とみんなが集まる機会が多かったんです。
そのおかげで、他の共演者の方々ともたくさんお話できました。作品の中では戦っているのに、カメラが回っていないところではみんな仲がよくてそのギャップも楽しかったです(笑)。ただ、撮影が始まったらすぐに役に入るという皆さんの集中力もそうですし、チームの団結感みたいなものもすごく感じられた現場だったので、作品を観ていただくときに注目して頂けたらいいなと思います。作品の中では、食料もない極限な状況ということもあって、撮影の合間も皆さん、役柄に合わせたのか食事には手を付けず、撮影に挑んでいたのも印象的でした」
――もし現実世界で、このような事態に巻き込まれたら何日くらい生き延びられると思いますか?
「私は元の世界に戻れるように頑張るタイプだと思います。他に戦っている皆さんに貢献したいと思うので、戦いに挑んでいくと思います。今回、人を刺すときのナイフの持ち方なんかも教わったので(笑)それも役立つんじゃないかと思います」
――今回が連続ドラマが初めてだそうですね。
連続ドラマだと長い間、役を演じることができると思うのですが、やりがいを感じた部分はありますか?
「今回の撮影は全体的にタイトなスケジュールだったことが一番の驚きで、そういう状況だからこそ出演者の方々だけでなくスタッフの皆さんも一丸となって『いい作品を作ろう』という気持ちが高まっていったのかなと感じました。
作品を作っていく過程は、連続ドラマでしか味わえないし、実際に出来上がったときの達成感も大きかったので、また連続ドラマにチャレンジしたいし、今回のチームの皆さんとまたお仕事ができるように自分自身、パワーアップしていきたいと思いました」
――この作品に参加して今も役立っていることは?
「寒さに強くなったことです(笑)。撮影中は寒くて靴下にカイロを2個入れるなど防寒対策を行なっていたのですが、こないだキャンプに行った時に、みんなが寒いって言っているのに私は上着を着なくても大丈夫だったので強くなったなと思いました」
――今回の見所は?
「今までのシーズンに比べて、人間同士のバトルロイヤルが多いことが見どころの一つだと思います。誰が味方で誰が敵なのか、明日葉(玉城ティナ)が率いるコミュニティメンバーと囚人たちがどう交わっていくのかというのは注目していただきたいなと思います。Season4から観ても物語に入り込める世界観があるので、ぜひその世界観にどっぷりハマっていただきたいです」
髪をピンクにしていたせいか
この春は「ピンク」が気になります!
――女優のお仕事の魅力は?
「自分以外の誰かになれるのは女優というお仕事ならでは。それぞれの役柄の生き方に寄り添って表現していくということが醍醐味だしやりがいを感じます」
――今後やってみたい役は?
「小さい頃からドラマが大好きで、世代的に学園ドラマが流行っていたときに毎週楽しみにしていた思い出があるので、学園ドラマの生徒役はいつかやってみたいですね。それに制服を着る役って年齢も限られるので、早めに実現したらいいなと思っています」
――今回ルカという役を演じたことでこれから女優というお仕事をしていく上で手応えを感じられたことはありましたか?
「衣装合わせの段階からプロデューサーさんやスタイリストさんとディスカッションしながら丁寧に役を作り上げていったので、こうやって一人のキャラクターが作られていくんだという経験は今後に活かしていきたいなと思っています」
――この春、チャレンジしたい事はありますか?
「今まで機会がなかったので、車の免許を取りに行きたいと思っています。
今まであまり興味はなかったのですが、最近乗りたい車ができまして。
これから女優として運転するシーンもあるかもしれないので今のうちに取りに行こうと思っています。運動神経はいいほうなので、免許が取れたら運転は上手だと思います(笑)。
キャンプも好きで友だちとよく行くので、免許があったら自分で車を運転して行きたいですね」
――『sweet』ということでファッションの話を。春に向けて購入したものは?
「sweetは可愛くてピンクなイメージです!
こないだバッグを買いに行ったのですが、トレンドのピスタチオグリーンとピンクがあって、役柄で髪をピンクにしていたせいかピンクに引き寄せられてしまいました(笑)。なので、春は私の中でピンクブームが続きそうです」
――sweet読者は守屋さんと同世代です。ぜひメッセージをお願いします。
「自分自身で思っていることなのですが、私達の世代って、欲しいモノがたくさんあるけれど、私達の年代で経験できることって、お金に変えられない価値があると思うんです。
だから、なるべくたくさんのところに行って色んなものを見たり食べたり、そういう機会を大切してほしいなと思います。
私は小さなことだけど1日1万歩くらい歩いているんです。家に帰るのもちょっと遠回りすると色んな発見があったりするんですね。
他にも料理教室に通っていたことも。それ以来、グリーンカレーを作るときも、カレーペーストや野菜などそれぞれ買う場所が決まっていて、お店巡りをしたりすることもあります」
――小さいことでも計画を立てるのも楽しそうですね。
「何事にも計画を立てるのが好きだし、計算通りに動けるととても気持ちいいです。
逆にフリーな時間は持て余してしまうので何も考えない時間を楽しむこともできるようになりたいなと思っています(笑)。
全部の時間を損したくないので徹底的に計画を立てがちなところを直して心に余裕を持ちたいと思っているのですが、コロナ禍を経験してできることをできるときにしておいたほうがいいということは強く感じました。
春からは外出しやすくなったこともあるので、今しか経験できないことを人生の中でたくさん積み重ねていけたらいいなと思っています」
Huluオリジナル『君と世界が終わる日に』Season4
現在Huluにて独占配信中、映画化も決定!
story:ゴーレムと呼ばれるゾンビに占領された終末世界。とある刑務所を拠点とする、経済界を牽引していた財団の会長の娘・新山明日葉(玉城ティナ)が率いるコミュニティがあった。その刑務所にはゴーレムウイルスが蔓延する以前から収監されていた囚人たちも同居するという緊張状態が続いていて、極悪非道な囚人たちは明日葉たちの隙を伺っている。そこに最愛の恋人・来美(中条あやみ)を失い娘・ミライを何者かに奪われ、ミライを探し旅を続けていた間宮響(竹内涼真)が現れる。かつての仲間・柊木佳奈恵(飯豊まりえ)と再会を果たすが、彼は別人のように変わってしまっていた。そんなときに、ミライにつながるヒントを手に入れる響だったが、それまで抑制されていた囚人が脱獄し新山財団グループと壮絶な生き残りをかけたバトルロイヤルが始まってしまう。響は、ミライを取り戻せるのか。そして彼の運命は……。
CAST:竹内涼真、玉城ティナ、飯豊まりえ、前田公輝、守屋茜、桜井日奈子、溝端淳平
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