映画『リトル・マーメイド』で王子様役に抜擢! ジョナ・ハウアー=キングが語る【sweetムービーインタビュー】
Jonah Hauer-King
ジョナ・ハウアー=キング
Jonah Hauer-King 1995年5月30日、ロンドン生まれ。大学在学中から俳優として活動を始め、テレビドラマや映画に出演。本作で初めてハリウッド大作の主役格に大抜擢された。
ディズニーの名作アニメーションが次々と実写化中(中にはフルCGってのもありましたが)。そのどれも、現代にアジャストされたストーリーやキャラ設定が施されて、時
代のアップデート感を感じる今日このごろ。
ついにやってきましたよ、『リトル・マーメイド』! あの名作中の名作がついに実写化。ということで、王子様役のジョナにお話を。
「エージェントからオーディションの話が届いたとき、子どものころに観たなかでも一番思い入れのある作品だから、すぐにでも応募を! と飛びつきました。
それから半年、オーディションが続いたんだけど、ようやくロブ・マーシャル監督に会える、という前日。なんと声が出なくなっちゃったんですよ。
まるでアリエルのようで、この作品にはふさわしい事故(笑)。
監督は僕を憐れんで、オーディションの日取りを変えてくれました。もしそこで合格しなくてもいいや、という経験でしたね。でも、監督に会った数日後、監督から直電があって合格だと……。
全然現実味がなかったもんだから、思わず電話を切ってしまって、速攻でかけなおしたよ(笑)」
びっくりし過ぎ。でも自分が思い入れある作品に主演格で出演できるなんてニュース、たしかに驚くわよね。そんな王子様役は、今回どんな感じかというと、「迷いの多い男」だそうで。
「優しくて思いやりがあって、冒険心があるんだけど、じつは自分のことでは迷ってるんだ。
自分が何ものか分からずに、落ち着きがない一面がある。だからこそ、彼は海に惹かれていくんだと思うよ。
目の前にあるものだけでなく、未知のものに魅力を感じてるんだ。
アリエルとの出会いによって、彼は自分自身について学び、彼女と共に地に足がついた人物になっていくんだ。アリエルもそういうタイプのキャラクターだから、惹かれ合う理由もあり、互いに理解し合う。この関係がとても美しいんだよ」
この作品のキモは、なんといっても名曲揃いのミュージカルシーン。
これについても「僕は舞台出身だから慣れているつもりだったけど、映画のそれは別物」だったそう。
「3カ月もリハーサルをするのは初めての経験だったし、歌唱シーンも初めて。事前に歌の収録があったんだけど、監督は撮影現場での歌唱シーンも一部取り入れたかったようで、リップシンクだけでなく、現場で歌うこともあったんだ。
これはいい経験だったね。しかも、楽曲のクリエイターであるアラン・メンケンとの仕事は夢だったから、彼に会ったときは推しのアイドルと対面した気分だったよ(笑)」
『リトル・マーメイド』
story:人間の世界に憧れている海の王女アリエル(H・ベイリー)は、嵐で遭難した人間界の王子エリック(J・H-キング)を見つけ、掟を破って救い出す。それをきっかけに、アリエルの思いはさらに高まるのだが……。
監督:ロブ・マーシャル/出演:ハリー・ベイリー、ジョナ・ハウアー=キング、メリッサ・マッカーシー、ハビエル・バルデム ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:6月9日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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■ライター プロフィール
よしひろまさみち
『スウィート』のカルチャーページでもおなじみの映画ライター・編集者。日本テレビ系『スッキリ』ではレギュラーで映画紹介を務める。