2023年紙換気の流行語ランキング1位になり、SNSでも話題の「蛙化現象(かえるかげんしょう)」とは、片想いから両想いになった途端、相手に対しての恋心が急激に冷めたり、嫌悪感に変わってしまったりする現象のことを指します。
「やっぱり好きじゃない」と気持ちが変化するだけでなく、「気持ち悪い」「生理的に無理」など正反対の感情に陥ってしまうことから、悩んでいる人も少なくないようです。
この記事では、蛙化現象とは何か、男のコが蛙化現象に陥る瞬間などについて詳しく紹介します。
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蛙化現象とは?
「蛙化現象(かえるかげんしょう)」とは、「好意を抱いている相手が自分に好意を持っていることがわかった途端、相手に嫌悪感を持つようになる現象」のことを指します。2020年代に入ってからは「付き合っている人の嫌な面を見て幻滅する」という意味でも使われているようです。
蛙化現象が起こると、もともとは大好きで、両想いになりたいと願っていたはずなのに、両想いになった途端いきなり気持ちが冷めてしまったり、「気持ち悪い」「生理的に無理」と真逆な気持ちを抱くようになります。
もともとの意味の蛙化現象が起こる背景には「自己肯定感の低下」があると考えられています。
自己肯定感が低いと、自分を信じられず否定するのと同じように、自分を好きになった相手を否定することにつながります。また、自己肯定感の低さから「いつか嫌われてしまう」という不安から蛙化現象につながることもあるようです。
蛙化現象の語源・由来
蛙化現象の語源や由来は、グリム童話『かえるの王さま』から。
ある国の王女は、泉に落としてしまった「金の毬」をカエルに拾ってもらう代わりに、同じお皿から食事を取って、同じベッドで寝ることを約束します。カエルは金の毬を取ってあげましたが、王女は約束を守らずにカエルを置き去りにして城へ帰ってしまいました。
次の日、カエルが城にやってきて、約束を守るように要求しますが、王女はそれを拒否。その後、王に命令されてカエルを寝室に入れた王女でしたが、ついに腹を立ててカエルを壁に叩きつけようとしました。
すると突然、魔法が解けてカエルが立派な王子の姿に。この後、二人は仲良くなって婚約をした……というのが『かえるの王さま』の話です。
蛙化現象はこの逆で、両想いになったことで「王子(好きな人)→蛙化(嫌いになる)」という現象です。
男のコが蛙化現象に陥る瞬間って?8つの原因・心理
では、男のコはどんなときに蛙化現象が起こるのでしょうか? ここからは、男のコが蛙化現象に陥る原因や心理などについてご紹介します。
1:理想と現実にギャップを感じた
片想いのときは、まだ気持ちが実っていないため、自分の理想を重ねて相手の良いところや魅力的なところにばかりに目が行くもの。しかし、両想いになり実際に付き合ってみると、今までは見えていなかった悪い部分が見えたり、ちょっとしたことが気になったりします。
自分が無意識のうちに相手を美化していると、現実を目にしたときのギャップが大きく、幻滅してしまうことに。理想が高い男性の場合、彼女に対して冷めてしまいやすいかもしれません。
2:恋が実るまでを楽しんでいた
恋をしているときは楽しいもの。片想い期間中が楽し過ぎるあまり、両想いになった途端に冷めてしまうこともあるようです。
中には、LINEや会話での駆け引きのドキドキ感、好きな女の子を落とせるかどうかなど、恋愛をゲーム感覚でとらえている男性や、なかなか自分になびかない女性を振り向かせることに喜びを感じている男性もいます。
このような男性の場合、両想いになったことで満足してしまい、気持ちが冷めてしまった可能性も考えられるでしょう。
3:追いかけられるのが苦手だった
男性には狩猟本能があるため、自分が相手を追いかけるのは好きという人が多いようです。その一方で、女性から追われるのは苦手なことも。
自分が好きで女性を追いかけるのは良かったけれど、両想いになったり、女性から追いかけられるとバランスが崩れてしまい、蛙化現象につながることもあるようです。
例えば、「付き合う前は男性側から熱心にアプローチしていたものの、付き合ってからは彼女の方が男性に尽くすようになった」といったケースなどです。
4:付き合えたことで目標を失ってしまった
好きな女性と付き合うまでは、「あの子と絶対付き合うぞ!」と気合いが入るものです。男性には狩猟本能があるため、ターゲットである女性を手に入れるために、さまざまな努力をします。
しかし、女性と両想いになると、目標が無くなってしまいます。女性はもう自分のものになったと感じて、気持ちが冷めてしまうようです。
5:本気で好きじゃなかった
付き合った男性が急に冷たくなったり素っ気なくなった場合、「もしかして蛙化現象?」と心配になるもの。
しかし、そもそも男性が本気で好きじゃなかったという可能性も考えられます。男性からすると本気で付き合いたかったわけではないため、両想いになった途端、面倒に感じて態度に変化が現れたのかもしれません。
6:女性からの愛情表現が重たいと感じる
好きな相手や大切な相手であれば優先したいと思うのは自然な感情ですが、それがいき過ぎると、向けられた感情を「重たい」と感じるようになります。
何があっても彼氏が最優先、彼氏しか見えない、他の何かを犠牲にしてでも彼氏を優先する……女性にこのような素振りを見せられると、「この子は自分に依存しているのかな?」と考え、気持ちが冷めてしまうことに。
7:自分に自信が持てない
相手に不快感や嫌悪感を感じる蛙化現象ですが、「自分に自信が持てない」ことでこのような思いを抱えてしまっている可能性があります。
相手の気持ちが自分に向いていることがわかると、「本当に自分で大丈夫だろうか」「彼女を幸せにできるだろうか」「どうして自分を好きでいてくれるのかわからない」と不安や恐怖を感じます。
相手を想う気持ち以上に不安や恐怖が強くなると、好きだという気持ちを維持するのが難しくなり、その結果、冷めるという結果につながってしまうのです。
8:嫌われたり振られるのが怖い
自分に自信がなく自己肯定感が低い男性や、過去の恋愛で負った傷を持つ男性は、恋愛に対してネガティブなイメージを持っていることも。
過去に女性に浮気された経験があったり、振られてひどく傷ついたり。このようなつらい経験から、「どうせ嫌われたり、振られたりするくらいなら……」と相手のことを避けたり、気持ちが冷めてしまったりします。
蛙化現象が起こりやすい男性の7つの特徴
蛙化現象の起こりやすさは、男性の性格によって異なります。以下のような特徴がある人は、蛙化現象が起こりやすい傾向にあるでしょう。
- 理想が高い
- 完璧主義で、0か100かで判断する(全か無か思考)
- 自己肯定感が低い
- 恋愛経験が少ない
- 女性からアプローチされるのが苦手
- 過去の恋愛にトラウマを持っている
- 好みが変わりやすい
彼氏に蛙化現象が起こった時の対処法
やっと両想いになった相手の男のコが蛙化現象に陥ってしまったら、不安な気持ちでいっぱいになってしまいますよね。ここからは、彼氏に蛙化現象が起こった時の対処法について解説します。
適度な距離を置く
彼氏が急に冷めてしまい、蛙化現象に陥っていると考えられる場合は、無理に距離を詰めないようにしましょう。
蛙化現象は、「好きな相手と両想いになった途端に、嫌悪感を抱く」現象です。そのため、無理に距離を縮めようとするとさらに嫌悪感を悪化させてしまう可能性も。
「付き合ってカップルになったらデートをするもの、毎日電話やLINEで連絡を取り合うもの、手をつないだりスキンシップをするもの……」このような思い込みは一旦捨てて、適度な距離を置いてみましょう。
距離があまりに近過ぎると、大切なことに気づけなくなってしまうこともあります。一度少し距離を置いてお互いを見つめ直す時間を作ることで、相手の大切さに気づくことができるようになるかもしれません。
自分の言葉や行動を振り返ってみる
「しばらくは順調だったのに、いつからか急に彼の態度が変わった」という場合は、自分の言葉や行動を振り返ってみるといいかもしれません。
自己肯定感の低い男性の場合、何気ない一言で傷つき、自信を失って蛙化現象につながってしまった可能性も考えられます。一体何がきっかけで蛙化現象が起こったのか、思い当たることがないか考えてみましょう。
しっかり2人で話し合う
何も解決せず、時間ばかりが過ぎていくのはつらいものです。考えてみても原因が思い当たらず、彼の気持ちもわからない場合は、一度しっかり2人で話し合う時間を作ってみるのもいいでしょう。
お互いの気持ちは、言葉にしない限りしっかり伝え合うことができません。今後についてしっかり話し合うことで、誤解が解けたり、少しずつでも歩み寄ることができたりするかもしれません。
蛙化現象に陥ったときは焦って距離を詰めないことが大切
蛙化現象とは、片想いから両想いになることで急に相手に嫌悪感を感じるようになる現象のことです。最近では、「付き合っている相手の嫌な面を見たときに幻滅してしまうこと」という意味でも使われています。
蛙化現象が起こる原因はいくつも考えられるものの、完璧主義や自己肯定感の低い人は蛙化現象に陥りやすい傾向にあるようです。女性側に非がなくても、相手の男性が蛙化現象に陥ってしまうケースもあるため、必要以上に自分を責め過ぎないようにしましょう。
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