アンニュイな表情を魅せる“あしゅ”にくぎ付け【齋藤飛鳥_連載 FASHION FRUITS】
齋藤飛鳥ちゃんがスウィートが愛して止まないブランド達と出会っていくファッションストーリー。まるで果実のように……カラフルでみずみずしい表情から、熟した大人の面影まで。今回は、曖昧な輪郭に焦点を当てたロエベを纏い浮遊感に包まれた世界を表現します。
真っ白なドレスが疾走するぼかした花柄の幻影
やや透ける軽やかなメッシュで仕立てることで、まるでセカンドスキンのように心地よくフィットするドレス。無垢な白というキャンバスを開放するかのように、「ぼかし」手法による花柄のトロンプルイユをオン。流れるような花柄がおぼろげな残像を残し、静止していてもリアリティを感じさせない、ミステリアスな女性を演出。誇張されたベルベット素材のリボンが余韻を残すシューズで、夢と現実の狭間へトリップ。
幾何学柄で構築する正統派マスキュリン
オーバーサイズのテーラードジャケットに、ウールのトラウザー。トラディショナルな紳士的ムードを漂わせる上下を、パズルフォルドジャケットは独特なラインでややモードへと進化させたユニークな発想。お堅い印象のグレーに対して、インナーには淡いピンクのショートTを差し込み、女のコ特有の甘酸っぱいような色気をアピール。分かりやすい”男と女”の組み合わせゆえに、かえって中性的な魅力を感じさせる。
夢見がちなドレスが目覚めるルーズなレザーの重み
装飾はいらない。艶めくシャビーブルーのロマンティックなミニドレスは、飾り気なく着ることでその儚さが際立つもの。その分足元には、崩れ落ちるようなユニークなシルエットのブーツで程よい重みを投入。クラシックなファイブポケットトラウザーのディテールとペタルシェイプのトウを組み合わせ、柔らかなナパラムスキンでくしゅくしゅとしたディテールを表現した印象的なブーツが、凛とした女性へと導いてくれる。
主役にも脇役にもなるマスターピース的バッグ
冬は毎年トレンチコートが欲しくなります。中学か高校生のときだったかな、初めてトレンチを買ったのですがそれを超える型に出会いたい!