「明日がくることは、当たり前じゃない。動物達が日々そう教えてくれるんだ」。紗栄子さんが栃木県で運営するNASU FARM VILLAGEで撮影をしているときにお馬さんをなでながら言ったそのひと言が忘れられなくて、今回は、紗栄子さんに“命のこと”を聞いてみました。日々動物達と向き合う彼女が、感じたこととは。
動物やスタッフの明日を守るため本当の意味での『責任』を感じる日々
ファーム経営を手掛けることに決めたのはどうして?
「ファーム経営ってもちろん決して簡単なことではなくて、電卓をたたけば誰も乗り出さないビジネスだと思う。だけれども、当時(2020年)のこのファームは経営がうまくいっておらず、このままでは牧場は閉鎖してお馬さんの命も諦めるしかない、という危機的状況。
そこで知り合いからこの牧場のことを相談されて、もちろんファームの運営なんて人生で経験のないことだったけれど、自分が手を挙げなければ失われてしまうかもしれない命があると知った瞬間、ファームを受け継いで立て直すことを決めた。やらない選択肢がなかったの。
あのコ達の命が安全に担保されていたなら、手を挙げていなかったかもしれないね」
実際にファーム経営をしてみて、思うことは?
「今までもモデル業や女優業を、責任感を持って取り組んできたつもりだけど、ファームに携わるようになってから、モチベーションの源ががらっと変わったんだ。“大きな大きな何か”が、私を突き動かしている、そんな気がするの。それはきっと“ファームの動物達やそこで働くスタッフの皆の明日は、私が責任をもって背負わなくちゃいけない”っていう感覚から来るのだと思う。本当の意味での『責任』って、こういうことなんだって、日々実感してる」
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