紗栄子さんが栃木県で運営するNASU FARM VILLAGE。そこで彼女は動物たちと触れ合い“命のこと”に触れながら過ごしている。“死”に慣れるのではなく、悲しみを乗り越える力が身についてきている……前に進む彼女が、感じていることとは。
“命”と直面する日々をどう感じている?
「お別れの形は本当に様々。長寿を全うできるコもいれば、突然亡くなってしまうコも。保護馬の活動をしているうちのファームに来るお馬さん達は、病気があったり怪我をしていたりしていて、そもそも出会うときにはすでに高齢なお馬さん達が多いんだ。赤ちゃんのときからいるわけではないコ達がほとんど。
お馬さんの寿命が25~30年くらいだから、出会ってから、別れのタイミングが来るのがとても速いの。最近亡くなった、ロカッシュというお馬さんも、私が出会ったときにはすでに24歳。決してからだが丈夫じゃないコ達を覚悟して預かると決めたのは私だけど、日々“死や命”と向き合うことって決して簡単なことではなくて。
24時間しっかり見てあげていないと体調が急変してしまうようなコも多い。獣医さんに言わせればうちのファームは過保護なくらいの体制なんだけれど、1時間前までは元気だったコが突然亡くなってしまったり……っていう状況とかを見ていると、絶対に放っておけなくて」
いつか訪れると分かっていても、“別れ”は辛いですね。
「ファームの動物達は私にとって、紛れもない“家族”。だから、別れは単純にすごくすごく寂しいよ。頻繁に訪れる“死”と向き合い続けてきたことで、私自身すごく心が鍛えられてきたと感じる。心がぎゅっとなるくらいにお別れは寂しいけれど、だからって私が悲しみに暮れて家に閉じこもって泣いているわけにはいかない。
私がモデルやタレントの仕事をして経済活動をすることが、結果的にはファームを守ることにつながっているしね。立ち止まっている場合じゃないことは分かっているけれど、命との別れに慣れることは決してないんだ。
でも悲しさを乗り越えて、足を一歩前に踏み出して前に進んでいく強さが、少しずつ身についていってる気がするかも」
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sweet編集部
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