About DANCE

LAで気づいた「そもそも音楽を

楽しんでるんだ、この人たち」という感覚

Q.高校の時からストリートで踊ってたということですが、どんなふうに踊っていたのですか?

🍑「倉敷の駅前での広場みたいなところで、毎日、学校終わりに、ラジカセを担いで、1人でもう何も考えずに一心不乱に踊る、みたいな感じでした

――山彰さんはストリート叩き上げのダンサーと言われていますが、そのストリートでやってきたことは今の自分にどう生きている感じですか?

🍑「僕は1年ぐらいダンススタジオのレッスンに行ってあとは全部独学というか、駅で毎日毎日、ただ1人で踊って今の自分のスタイルに落とし込んでいった感じでした」

Q.ダンサーになるのが夢。やましょーさんがパフォーマーとして生きていくことを決めたきっかけは?ダンサーになるためには?

🍑「僕はAB型で結構、その時々で考え方が変わる人間なんで、 これだよっていうのは絶対言えないんですけど……、今思うことは、結局それ以外に何もなかったからかな。何もなかったけど、ダンスだけはずっと好きだった。やるんだったらもうこれしかなくね?って、中学校の時ぐらいからずっと思ってて。 高校卒業のタイミングで、THE RAMPAGEにもなれたし、上京したいなって思ってたら、必然的に上京するような状況になってた。

一概には言えないですけど、多少のきれい事っぽい感じで言うんだったら、「本当に好き」なのが大事

あれもこれもできる人は、逆にあれもこれもできると思うんですよ。でもほんとダンスだけってなってたら、 もう必然的に何かしらの仕事はできるっていうか。小さいところでレッスンもできるし、『もうそれ、ダンスで飯食えてる』みたいな、大なり小なりはあるけど、スーパースターが成功例でもないと思う」

Q.パフォーマンスを通じて、見ている方に一番伝えたいことは?

🍑「僕もまだ28歳で、人間として誰かを諭したりするようなことはできないんですけど、現状がそうさせてるんだと思います。僕がステージで踊ることによって、誰かが幸せになったり、あいつのダンスかっこいいなとか、ダンスやりたいって思わせているところに、なんか僕の思いはあんまり必要なくて。

ダンスを頑張るっていうだけです。とにかく僕はステージに立つためにダンスを頑張る、トレーニングを頑張る、日々の活動を頑張る。 そこで何を感じてもらうかは、皆さん次第って感じですね。

でもね、ライブに関しては、それこそ萎えることが昨日とかにあったりしたら、それを一瞬でも忘れる時間って作ろうとしても作れないじゃないですか。ライブで俺がダンスを踊ってる瞬間に、一瞬でも忘れてるだけでも、なんかすごい幸せだと思う

Q.やましょーさんがソロパートでよくやる電気ショックみたいに小刻みに震えるのは何ていうパフォーマンスですか?

🍑「小学校のときに1年くらい通っていたダンススタジオの代表が、僕みたいなフリースタイルで、その人がすごい好きで。ある時、代表が『ダンサーは必殺技を1個持ってた方がいい』って、例えば(ブレイクダンスを踊る)ブレイカーだったら、ヘッドスピンとか、逆立ちをしてくるくる回るとか、 一瞬で盛り上がるやつがいいよと言ってて。僕はダンススタイル的に、スキルで見せたいんですよねって言ったら、『じゃあこれとかできそうだね』みたいな感じで映像を見せてくれたのがあれだったんですよ。それを見て、『自分もやりたいな』ってなりました。

結局、THE RAMPAGEのパフォーマーになっても、そういう瞬間って必要じゃないですか。この人って言ったらこのダンスだよねとかいうキャッチーさにも繋がるかなと思って。(THE RAMPAGEのデビュー前の)武者修行ぐらいから、やり出しました。あれ、「ダダダダ」って言ってます」

★山彰さんの最新の「ダダダダ」はこちらの17:15から!

Q.注目しているダンサーは?

🍑「この間行ったLAで、KINJAZ(キンジャズ)っていうダンサークルーがいるんですけど、そこのAnthony Lee(アンソニー・リー)っていうダンサーのダンスはマジでやばかった。僕らがあんなにステージで汗かきながら2時間踊ってるのに、ほんとに汗1つかかない踊り方で、音楽をすごく伝えてくれるんですよ」

https://www.kinjaz.com/

https://www.instagram.com/_anthonylee_/reels/?next=%2Fp%2FBtoPie2jN3r%2F&hl=ja

Q.LAに一人で行かれてましたが、そこでの刺激、学びにはどんなことがありましたか?

🍑「5、6年ぶりに自分が生徒としてレッスンを受けに行ったんですよ。やっぱり日本と違う文化でもあるし、日本ってどっちかというと、その先にみんな目標がある人が多かったりとかなんですけど、「そもそも音楽を楽しんでるんだ、この人たち」って思う瞬間がすごく多くて。自分の感じたように音楽を感じて踊る人が多いなって思いました。

日本は、どっちかというと、振り付けが揃っていること=ダンスが上手となるイメージなんですよね。海外の方たちは、自分なりの楽しみ方でレッスンをしてるから、笑顔でダンスしてるイメージ。すごいなって思いました」

――より自由な感じですね。

🍑「自由ですね。なんなら、10分ぐらい遅れて、友達みたいに“お疲れ”みたいな感じて来て、始めますしね」

Q.ダンススクールに通い始めたけど、ついていけず挫折しそうです。どうしたらいいですか?

🍑「好きな音楽で踊るためにそういうレッスンをやってると思うんですけど、 音楽って本当にいろんな曲のジャンルがあると思うんです。K-POPでも、ヒップホップでもR&Bでもロックでもいいんですけど。自分がどう踊れるかみたいなのを想像して、音楽を聴くと早いかもしれないですね。なんかそっちが大事かなと思います」