Cailee Spaenyケイリー・スピーニー

ケイリー・スピーニーインタビュー
1998年7月24日、ミズーリ州生まれ。2018年の『パシフィック・リム:アップライジング』のヒロインに大抜擢され注目を浴びる。『プリシラ』でヴェネチア国際映画祭女優賞を獲得。ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされた。


バズ・ラーマン監督による伝記映画『エルヴィス』(22) で、エルヴィス・プレスリーがいかにして大スターになったかが描かれたが、彼の妻プリシラ・プレスリーのことなどは超薄め。彼を語る上で、プライベート面で支えた元妻プリシラの存在を忘れてはいけない。そこを補完するような映画が、ソフィア・コッポラ監督によって作られた。それが『プリシラ』。

プリシラ本人による自伝『私のエルヴィス』を原作に、彼女の視点でエルヴィスとの生活を描いたヒューマンドラマだ。「プリシラ本人と一緒に過ごす時間をたくさんいただいたおかげで、原作から読み取れることだけではない彼らの関係性について学ぶことができました」と語るのは、プリシラを演じたケイリー・スピーニー。

「撮影は30日しかないことが分かっていたので、準備がすごく重要でした。衣装やビッグヘアのメイクなどなど、見た目を変えることはもちろんだけど、なにせ内面が一番でしょ。

プリシラとはLAで初めて会ったんだけど、すごく丁寧にかみくだいて自分の過去の感情や物語を教えてくれたんです。そのときだけで、4~5時間は話し込んでしまいましたが、それがなかったら演じることが難しかったでしょうね」