猪狩蒼弥

――主演の奈緒さんとは初共演だったかと思いますが、実際にご一緒してみていかがでしたか?

とにかく優しかったです。未熟な自分を優しく包み込んでくれる、まさに(役の)先生のような方でした。「好きなように演じていいよ」「私も猪狩くんをすごい心の頼りにしてるから」と温かい言葉をかけてくださって、シリアスな撮影が続く中で、本当に存在が光でしたね。

 

――新妻を演じたことで、ご自身に何か変化はありましたか?

やっぱり自信はつきましたね。良い悪いとかではなく、新妻っていう役を演じきったんだっていう、乗り切ったっていう自信。自分としては役者としての初めの1歩だったので、そこを踏み出せたのは大きかったですね。

お芝居を遠ざけてたというわけではないんですけど、自分はそっちじゃないって勝手に考えてたところがあったので。でも、お芝居って楽しいかもと思いました。

 

――富山での撮影だったとのことですが、撮影中に起こった忘れられないエピソードなどがあれば教えてください。

控え室になっていた古民家で、撮影の合間に奈緒さんと2人でアイスを食べました! 暑い日だったから差し入れがアイスだったんですよね。撮影も終盤に入っていたので「もう終わっちゃうね」なんていう話をしながら、中庭のところに腰掛けて食べたのは印象に残っています。